米国務省は17日、性の多様性への理解を深める6月の「プライド月間」を前に、性的少数者(LGBTQなど)を標的にしたテロの可能性が高まっているとの渡航注意情報を全世界を対象に出した。連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省も今月10日、プライド月間中に過激派組織「イスラム国(IS)」などによるテロが起きる可能性があると警告しており、米当局は警戒を強めている。 国務省は、性的少数者や関連イベントを標的として「外国のテロ組織に感化された暴力が起きる可能性が増している」と警告。プライド月間のイベントなど、人が集まる場所では注意するよう呼びかけた。 一方、FBIは、ISが2023年2月に性的少数者を敵視する英語のメッセージを発したことなどを挙げ、米国や西側諸国で脅威が増していると注意喚起した。【ワシントン秋山信一】