ドッジボールは、運動エネルギーを相手の身体にぶつけることが許容されており、その意味で格闘技に近い要素がある競技です。それゆえ運動が苦手な人は恐怖心に苛まされるなど、子供の心に大きな傷を与える可能性が他の球技に比べて高いと考えられます。実際、アメリカでは禁止にする州も増えてきているとのこと。 にもかかわらず、体育という教育課程で強制参加、休み時間であってもピアプレッシャーによる事実上の強制参加にしてきたことは、誤った教育ではなかったのでしょう? 教育現場では様々な改善策が進められていると思うが、今一度ドッジボールが子供の心に大きな悪影響を及ぼしたという事実を見つめ直して欲しいと思います。 続きを読む
世界最大の大学 今回紹介するのは、『教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する 』(クレイトン・クリステンセン著/翔泳社・刊)です。本書を通じて、教育業界における破壊的イノベーションを考えてみましょう。 では、以下の問いを考えてみてください。 なぜグーグルは教育関連のRenaissance Learningに4000万ドルも投資するのか? なぜMITやハーバードの超エリート大学は無料で講義を解放しているのか? アダルトやエンターテインメント以外の動画コンテンツはビジネスになるのか? 教育改革は何年も叫ばれているのになぜ進まないのか? 詰め込み→ゆとり→脱ゆとりの流れはうまく行くのか? 子供たちの世代によりよい教育を提供していくためにはどうしたらよいのか? これらの一見関連のない問いは実はつながっています。それぞれの現象の深層にある構造を捉え、未来に対応するだけでなく、さらにはよ
小平 和良 日経ビジネス上海支局長 大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。 この著者の記事を見る
子供向けのIT(情報技術)関連教育を専門にするライフイズテックは11月19日、中学生や高校生を対象にした起業支援事業「ライフイズテックスターズ」を始めた。中高生が開発したアプリやウェブサイト上のサービスを軌道に乗せるために資金を提供したり、助言したりする。中高生の夢を大人が手助けするものだ。 スターズは、アイデアを考えた中高生に対して、起業に必要な資金として50万円を提供する。法人登記やサーバー代など開発に必要な費用に充てる。保護者と事業計画について相談し、同意を得られることが前提となる。 起業支援はスター作り 未成年がアプリを公開するには壁が多い。例えば米アップルのスマートフォン「iPhone」向けアプリを公開するまでには煩雑な手続きがある。維持費もかかり、クレジットカードで支払わなければならない。未成年がクレジットカードを作ることは難しく、これらの事務手続きもライフイズテックが代行する
日本の発展と競争力を支えてきたのはその高い教育水準にあり、それは日本の国力の最後のよりどころでもある。しかしその他国に対する優位性も、そう遠くない将来に崩れるのかもしれない。 カーンアカデミーは2006年に設立された。設立者サルマン・カーンが、従兄弟に数学を教えるためにYoutubeに投稿したビデオが、思わぬ反響を呼び起こしたことが設立のきっかけである。 ネットを通し、高水準の教育を、無償で誰にでも、どこででも受けられるようにするというサルマンの理念は、多くの賛同者を集めた。当初は広告にも頼っていた運営費は、今では寄付金だけでまかなわれている。現在、ビルゲイツ財団やGoogleがカーンアカデミーに財政支援をしている。 日本にはその熱気がなかなか伝わらないが、Googleトレンドで検索数を見れば、一昨年来、急激にネットユーザの関心を集めるようになったことがわかる。 基本となるソフトウェア技術
iPadなどのタブレットを授業に生かす教育機関が増えつつある。とはいえ、活用の歴史は浅く、どう活用すべきか、必要な製品をどう選定すべきかなどについて、確立したアプローチや基準があるわけではない。 タブレットの授業利用で見えてきた課題とは何か。授業に役立つタブレットの条件とは。こうした疑問を解き明かすべく、タブレットなどのIT活用を実践する先駆的な教育機関の担当者3者を招き、座談会を開催した。その様子を紹介する。前編では、特にタブレット授業利用の課題を探っていく。 座談会に参加したのは、広尾学園 中学校・高等学校(広尾学園) 教務開発部統括部長の金子 暁氏、学習塾運営の俊英館 マーケティング部 部長の小池幸司氏、千葉県立袖ケ浦高等学校(袖ケ浦高校)の永野 直氏の3人だ。各教育機関の取り組みは、以下に紹介する関連記事にもまとめているので、参考にしていただきたい。 関連記事 私物iPadで学力を
「おそらく多くの人たちは『ネット依存』なんて大した問題ではないと思っているのではないでしょうか。それはとんでもない話です。子供たちのネット依存は、そんな生易しい問題ではありません。私は長年、アルコールや薬物に依存する大人たちの治療に携わってきましたが、ここに来る子供たちのネットへの依存度は、アルコールや薬物への依存と変わらない重大なものばかりです」。 ネット依存の子供たちと向き合う独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長は、真顔で私にそう語った(写真)。 神奈川県横須賀市の海沿いにある久里浜医療センターは、日本で最初にネット依存の治療を始めた医療機関だ。それでも開始は2011年7月。実際に患者が来るようになったのは同11月から。まだ1年8カ月ほどである。久里浜医療センター以外で対応できているのは、全国規模で見ても数カ所もないという。そのため久里浜医療センターには全国から悩み相
生徒1人1台がiPadを活用する私立の中間一貫校、広尾学園 中学校・高等学校(広尾学園)。同校はiPadを授業にどう生かしているのか。こうした声に応えるべく、広尾学園は2013年7月に開催したイベント「『広尾学園×iPad×ICT教育』カンファレンス2013」で公開授業を実施。会場には、iPad利用授業の実態を探ろうと、約230人の教育関連事業者やベンダーなどの担当者が詰めかけた。 公開授業の内容は、今回のイベントに合わせて各教員が準備してはいるが、iPadの活用方法は日常の授業とほとんど変わらない。以下、公開授業の概要をかいつまんで紹介する。なお、広尾学園のiPad導入の経緯や具体的な導入効果は、「私物iPadで学力を伸ばした中高一貫校、『タブレットは新たな文具』」にまとめた。 関連記事 私物iPadで学力を伸ばした中高一貫校、「タブレットは新たな文具」 iPadで授業を変えた学習塾、「
クリストファー・ロイド氏(Christopher Lloyd) 1968年英国生まれ。英ケンブリッジ大学で中世史を学んで91年に学位を取得、その後サンデータイムス紙の記者となる。新聞では科学と工学を担当し、94年には「今年の科学ジャーナリスト」として表彰される。96年、英タイムズ紙、サンデータイムス紙などの発行元であるニューズ・インターナショナルのマネジメントに転じ、同年サンデータイムス紙の初のウェブ版を立ち上げた。その後ベンチャーのインターネットメディアビジネスなどに携わった後2000年、オックスフォードにある教育ソフトウエア出版社に経営者として転職、売上をほぼゼロから300万ポンドにまで成長させる。2006年に退社、妻と自宅で教育していた2人の子供と共に欧州中を旅しながら『What on earth happened?』の執筆を思いつき、2008年に発売。2010年、出版社What o
アメリカでは6月半ばから夏休みが始まり、我が家でも息子たちはサマーキャンプに行っている。そのうち、ゲームやソフトウェアのプログラミングを教えるテックキャンプでは、一週間大好きなゲームを作るのに没頭した後、最終日の金曜午後には、参加者の家族を集めて、コース終了証書授与と自分の作った作品をプレゼンテーションするイベントがある。 恐らく100人近くはいるであろう小中学生たちが集まって座り、親はその後ろからイベントを見るのだが、後ろからでは黒髪ツンツンいがぐり頭の我が息子がどこにいるのやらさっぱり分からない。同じような黒髪いがぐり頭の子供たちばかりだからだ。 子供向けサマーキャンプに押し寄せるアジアの子供たち ざっと見たところ、半分以上はそんな「東アジア系」。これは今年に始まったことではなく、ここしばらく黒髪いがぐり頭の比率が、年々増えているような気がしてならない(ただ、アメリカの中でもカリフォル
人は、限られた時間のなかで、すべての物事について学ぶことはできない。 物事の学び方には、いろいろな方法がある。 分野やテーマにかかわらず、よい学びをしている人には暗黙のうちに実践しているコツがある。 学びのコツをまとめた「学習パターン」を参考にし、そのコツを自らの実践のなかで取り入れてみる。 具体的な手順としては、まず、学習パターンの概要(カタログの各パターンの左ページ)を眺め、どのようなものがあるのかを知る。パターンの名前とイメージを覚えておくとよい。 興味があるパターンについては、その詳細(各パターンの右ページ)も読んでみる。そこには、陥りがちな問題に対して、なぜその問題の解決が難しいのかということ、そして、その問題を解決するためのコツと具体的なアクションが書かれている。 自分の状況に合わせて学習パターンを探すこともできる。 他の人と「学び」について語るときには、学習パターンのパターン
前回、日本は今何よりも教育に投資しなければならないにもかかわらず、教育に対する公的支出のGDPに対する比率がOECD加盟国中で最低であることを指摘した。特に知識集約型産業を育成するためのカギとなる高等教育(大学)への支出はGDP比で0.5%。OECD加盟国平均(1.0%)の半分でしかないのは深刻な問題である。 このデータを紹介した後、何人かの方からご指摘を頂いた。「日本の教育においては公的部門ではなく家計が大きな投資を行っている」というものである。 この指摘はある意味では正しい。 国家全体として教育に対して支出している総金額のうち、家計を中心とする私的支出が占める割合を見ると、OECD平均が16.5%であるのに対して日本は33.6%と2倍の水準にある。この数値はチリ(41.4%)、韓国(40.4%)に次いでOECD加盟国中3番目の高さである。また、これからの日本経済を支えていく知識集約型産
エレクトロニクス産業のさまざまな環境変化にどう対応すべきか。技術者に求められるのは、自ら道を切り開いていく強い意志だ。突然訪れた転機に、技術者はどう動いたのか。=文中敬称略 2011年2月。新興国の研究者12人が日本の地を踏んだ。重さが50kg以下の超小型人工衛星の開発で基礎となる技術を学ぶ教育プログラム、 「CanSat Leader Training Program」に参加するためだ。この技術は、東京大学 教授の中須賀真一(50)らの研究グループが開発を進めている。 衛星の構造設計や組み込みソフトウエア開発、電子回路といった技術の学習に使うために、日米が中心となって考案した空き缶大の組み込み機器「缶サット」。その開発手法を、母国で宇宙開発を志す学生などに伝えるのが、新興国研究者の訪日のミッションである。 技術者教育の有力な手段に グアテマラやナイジェリア、トルコ、ベトナムなど世界10カ
愛知県知多市の小学校で2008年、授業参観中に男子児童が持っていた鉛筆が後ろに飛び、参観者の女性の目に刺さる事故が起きていたことがわかった。 市は損害賠償として652万円を支払うことで、近く女性と和解する。 市によると、事故は08年4月、市立佐布里(そうり)小の3年生のクラスで算数の授業参観中に発生。問題が解けたとして、男児がバンザイをした弾みで右手に持っていた鉛筆が後方に飛び、立っていた参観中の女性の左目に刺さったという。 女性は視力低下やものが二重に見える後遺症を負い、損害賠償を求めて市と、男児の両親を相手取り、名古屋地裁半田支部に提訴した。同支部の裁判官が女性の損害額を約3260万円と算定して、市が2割にあたる652万円を負担する和解案を提示。市はこの額を支払い、和解するという議案を先月末、11月臨時議会に提出、可決された。 女性と男児の両親は現在、和解交渉中という。
『ヘッジファンド』から『慶応幼稚舎』まで ― 読者数30万人 日本最大級の富裕層向けメディア 「ゆかしメディア」 since 2009 落ちる理由はないが、受かった子には明確な理由がある 慶應義塾大学までの一貫教育と、集まる子供のレベルの高さ、得られる人脈の強さと素晴らしさから、私立小学校の中では抜きん出た地位を守り続ける慶應義塾幼稚舎。小学校受験を考える親子にとっては最高峰の存在であり、常に憧れの的です。しかし、その狭き門から「受かるのは宝くじに当たるようなもの」とも言われますが、本当にそうなのでしょうか? 毎年多数の慶應幼稚舎合格者を輩出する「ジャック幼児教育研究所」の理事、大岡史直氏から、幼稚舎受験の実態を伺いました。大岡氏によると、「幼稚舎に落ちる理由はないが、受かるには理由が必要」とのこと。果たして、その真意とは? 受かる子が当てはまる3つのパターン 「慶應幼稚舎はコネがないと絶
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