モノづくりの知見で低炭素社会を実現――デバイス・ソフト・システムの総合力で挑む いまや地球環境問題は、モノづくり産業のエンジニアの業務に直結した課題になっています。温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を抑えるべく、さまざまな電子機器の消費電力量を制限する法整備が世界各国で進められているからです。インフラ機器からデジタル家電に至るまで、あらゆる機器が、もはや低消費電力化の取り組みと無関係ではいられません。 一方で地球環境問題は、モノづくり産業にとって大きなビジネス・チャンスでもあります。従来の主なエネルギ源だった石油などの化石燃料を、太陽光をはじめとした再生可能エネルギに置き換えていく取り組みには、エンジニアの技術と知見が不可欠になるからです。自然エネルギを電力に変換する素子から、その素子の不安定な出力を安定化するためのプロセッサやパワー半導体、組み込みソフトウェア、計測/制御システムに至る