ドラマ『時をかける少女』(日本テレビ系列)の7月放映が報じられたとたん、ネットでは「またアニメの実写化か」とつぶやく人と原作や旧映像作品を知る人たちとの間で論争が起きた。『筒井康隆コレクションVフェミニズム殺人事件』(出版芸術社)刊行記念イベントで「炎上していたねえ」と笑った原作者の筒井氏は、「50年も前の作品だが、よく働く『銭をかせぐ少女』だね」と9回目の映像化に感慨深げだ。映像化だけでなく近年は旧作、新作ともに刊行や増刷が相次いでおり、世代を超えた筒井ブームが起きつつある。 『時をかける少女』は、1965年に中学生向け学習雑誌で連載を始めた筒井康隆氏による少年少女向けSF小説。1972年にNHKで初めてドラマ化されて以来、1983年に原田知世が主演した大林宣彦監督作品や2006年の細田守監督によるアニメ映画など、9回にわたり映像化された。その時代のアイドルが演じてきたヒロインは前出の原
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