もしも宇宙に行くのなら――人間の未来のための思考実験 作者: 〓島(ぬでしま)次郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2018/10/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る人間はもう宇宙に行っているが、本書が扱うのはそのもっと先の話。月も火星も超えてもっと先へ。もっと広い場所へ「人類」が進出していく際に、そこで何が起こるのか。何を考慮する必要があるのか。どんな問題が起こり得るのか。そういった、人類が宇宙へ進出した未来のための思考実験をやってみましょうやという本である。 僕はSFが大好きなので、この手の思考実験は大好物である。類書としては宇宙における軍事問題、スペースデブリの処理、宇宙滞在者の健康管理問題や、人間はどのような理由でなら宇宙植民を行うだろうか? などなどの考察を行う稲葉振一郎『宇宙倫理学入門──人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?』もあるが(本