日本のアニメーションの「ファンサブ」のメンバーに次のような質問をしたことがある。 「中国の若者の多くが、ファンサブで日本のアニメーションを見ているのですか」 その答えはこうだった。 「いいえ、多くではなく、字幕が入ってないのを含めると100%インターネットで見ています」 ファンサブとは、その名の通り「ファン」(愛好家)が海外作品に著作権者に許可なく自国の「サブ」タイトル(字幕)を入れることであり、中国語では「字幕組」という。 1970年代の初頭、アメリカで日本のアニメーションに字幕を入れてビデオの違法交換を始めたのがファンサブの始まりとされているが、インターネットで映像流通が誰にでも可能となったため、ファンサブの違法配信は爆発的に拡大し、著作権者に致命的な被害を与えるようになっている。 ファンサブは、ファンが好きな作品を多くの人に見せたいという動機のもとに行っているため、利益を目的とせず、