名は体を表すといいますが、兵器のなかにはその名から想像もつかないものもよく見られます。「アンツィオアニー」「アトミックアニー」はそれぞれWW2期ドイツと戦後アメリカが運用した大砲の愛称です。歴史に残る2門の「アニー」のお話。 2門の「アニー」は戦場の女神で破壊神 砲兵は「戦場の女神」とも呼ばれます。地上部隊にとって、砲兵は航空機より臨機応変に支援してくれ、ピンチを救ってくれることもあるからです。女神らしく「アニー」という可愛いニックネームを付けられた大砲もあります。それが「アンツィオアニー」と「アトミックアニー」です。 しかし「アニー」はとんでもない破壊神でした。 拡大画像 K5列車砲。写真の砲は「レオポルド」と呼称されているが、損傷した「ロベルト」「レオポルド」の2門を合体、復元したもの(画像:アメリカ陸軍)。 「アンツィオアニー」の正式名称はドイツ陸軍のクルップK5/28cm列車砲です