「世界のすべての子供たちがノートPCを持てるように」というプロジェクト「One Laptop per Child(OLPC)」は、いよいよ普及に向けた重要な段階に入っている。だが、そこに思わぬ競争相手が現れた。世界最大の半導体メーカー、米Intelが対抗するモデルを推進しているのだ。プロジェクトの発案者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)教授のNicolas Negroponte氏は最近、同社を公然と非難している。 OLPCは、途上国の貧しい子供たちにノートPCを配布するためのプロジェクトだ。Negroponte氏が、カンボジアの村の学校を訪問した際に着想を得たという。プロジェクトは、国連の後押しや、米Google、米Red Hat、米AMDなどの協力を得て、新タイプのノートPCを開発。独特の無線LAN機能を内蔵し、堅牢で、長時間駆動ができ、生活レベルやインフラ環境にかかわりなく利用でき