スタンドアロンが主、ネットワークが従であった昔は、「できる」ことに大きな価値があって、絶対にやり遂げること、何でも「できます」と返事することが武器になった。 様々な技能のネットワーク親和性が高まって、たいていの問題は、いくつかの選択肢から解決策を選択できるようになった現在、「できる」という宣言にはリスクが伴うようになって、むしろ「私にはこれができません」とはっきり宣言できることが、ネットワーク世間で生きていく上では、欠かせないものになってきた。 リストの2番手には意味がない ネットワーク時代、たいていの専門家は、検索すればリストが手に入る。「何でもできます」という看板を出した人がいたとして、「何でもできる」人はたいてい、「それしかやらない」人に比べれば専門性が浅くなるから、リストの序列で2番手以降に甘んじてしまう。たとえそれが看板倒れであったにせよ、リストの中では、「それしかやらない」とい