「豆腐と銃が同じ数え方なの納得いってない」 というツイートが広まり、16万超の「いいね」を獲得した。 たしかに、銃も豆腐も「丁」だが、なぜなのか。どうして豆腐を「丁」で数えるのか、調べてみることにした。(文:昼間たかし) 元禄にはすでに……。 明治政府が編纂した百科事典『古事類苑』には、江戸時代の元禄10(1681)年に刊行された料理本である『和漢精進料理抄』からの引用として、「大根、牛蒡、栗子をはりにきり、椎茸?筋も細切、靑菜はみぢんにきり、豆腐は一挺を十二にきりて油にあげ」と記されている。 つまり、江戸時代前期には「挺」が、すでに豆腐の数え方として定着していたようだ。 ただ、それがどこ由来なのかは謎なのである。豆腐屋が豆腐以外に油揚げなども扱っていたので、数え方を変えて区別していたという説もあるが、これも想像の域を出ない。江戸前期に「挺」と数えているので、「丁半博打」由来説は厳しいだろ