■日本から破壊的イノベーションを起こす必要性とは? セッション1では破壊的イノベーションとは何か、というテーマについて海外の事例を中心にIT企業家が自らの体験やサービスを元に語った。“破壊的”という表現に違和感が投げかけられる一幕もあったが、失敗を怖れずにイノベーションに取り組むことの大切さが説かれたという点では登壇者たちの見解は一致していたと言えるだろう。 ただ、“失敗を怖れるな”という呼びかけには多分に精神論の匂いを感じ取る読者も少なくないはずだ。2つめのセッションでは、なぜイノベーションに取り組むべきなのか、その必然性について日本側からの参加者によって紐解く内容となった。 ■日本が強かったころのイノベーションはいま通用しない ここまで定義が曖昧なまま議論が進んだ感のある“イノベーション”という言葉について解説を加えたのは、MIT Media Lab所長の伊藤穰一氏だ。日本が強かった時