北朝鮮と対戦する高尾紳路・向井千瑛ペア=樫山晃生撮影 【広州=伊藤衆生】広州アジア大会は第9日の20日、今大会から採用された新競技の囲碁が開幕した。背中に国名の入ったウインドブレーカーなどで対局に臨む各国選手たち。普段とはまた違った緊張感の中、小さなフィールドで静かに熱い戦いを開始した。総合スポーツ大会における初めての囲碁大会だ。 囲碁はまず、「ペア碁」と呼ばれる混合ダブルス予選から始まった。日本は高尾紳路・向井千瑛、結城聡・鈴木歩の2ペアが登場。通常の1対1ではなく、男女のペア同士が一つの碁盤を挟んで向かい合い、決められた順番に打ち進める。日本、中国、韓国など10カ国・地域の17ペアが出場した。 メダル獲得には個人の実力だけでなく、パートナーとの息を合わせることが重要とされる。ただ対局中はパートナー間での技術的な相談は禁止。日本で開かれているペア碁大会では、順番確認などのための会話