奈良市で生後4カ月の二男が両親に虐待され、意識不明の重体になった事件で、殺人未遂容疑で逮捕された母親の松本琴美容疑者(21)が、二男の腹部に「死ね」「ブタ」と赤色のペンで書いていたことが11日、奈良署の調べで分かった。1週間以上前に書いたと供述しているという。 調べでは、琴美容疑者は子育てにストレスを感じ、二男がぐずって母乳を飲まないことなどに腹を立てて書いたとされる。 殺人未遂容疑で逮捕された夫で無職の一也容疑者(29)が、生後間もなく虐待するようになり、琴美容疑者は「夫の暴力を止められなかった」と供述。自身も「8回ぐらい平手でたたいた」と供述している。 二男は両脚や肋骨(ろっこつ)を骨折して数週間から1カ月以上放置され、骨がゆがんだままだという。