トヨタ自動車の大量リコール(製品の回収・無償修理)問題は、中国でも連日メディアを騒がせている。豊田章男社長が記者会見で頭を下げた姿は、中国中央テレビ(CCTV)や新聞各紙でも大きく扱われた。 一連の報道でよく引用されているのが、中国市場でリコールの件数や台数が最も多い自動車メーカーがトヨタであるということ。そのことを初めて聞いた時、にわかには信じられなかった。 最近は品質が高まってきたとは言え、中国地場メーカーよりも日本を代表するトヨタのクルマの方が、欠陥が多いとはどうしても解せなかったからだ。 2004年以降、134万台もリコール ここ数年、リコールが相次いでいるが、トヨタ車の品質の高さは世界でも折り紙付きだったはずだ。トヨタ生産方式は世界中の企業にとってお手本にすべき対象であり、元はトヨタの社内用語であった「カイゼン(改善活動)」や「ゲンバ(現場)」などは国際的にも認知される経済用語と
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