((3)の続きです) さらに、キャッシュされた各レコードにはTTLと呼ばれる「キャッシュの生存期間」が指定されています。 DNSキャッシュサーバは、各レコードをTTLで示された秒数以上は保持せず、TTL時間が経過したレコードは破棄します。 このような仕組みから、DNSの情報は「浸透」や「伝播」するようなものではありません。 DNS権威サーバーは問い合わせに対してのみ応答します。 つまり、問い合わせがない限り、委任情報やレコードをDNSキャッシュサーバに能動的に渡しません。 さらに、DNSキャッシュサーバも、自分が保持しているキャッシュが切れた時点で自発的に再問い合わせするわけでもありません(ただしGoogle Public DNSは、それをすることで「高速化」していると宣言しています)。 つまり、ルーティングの仕組みなどと異なり、変更した情報そのものが「能動的に」か つ「徐々に」伝わってい