出版状況クロニクル54(2012年10月1日〜10月31日) 先月ふれられなかったのだが、『週刊東洋経済』(9/8)が「『貧食』の時代」という特集を組んでいた。 サブタイトルは「壊れるニッポンの『食』」で、そのリードは次のようなものだ。 買物が困難になり、新型栄養失調に陥る高齢者。不健康な食生活の社会人、そして子どもも―。壊れゆく、わが国の「食」の現実。 特集の内容は3部に及ぶ。 1 は高齢者が置かれている「フードデザート(食の砂漠)」で、生鮮食料品の入手が困難な地域に住んでいる人々は910万人と推計され、その中でも深刻な状況にあるのは高齢者世帯であり、新型栄養失調や孤独死の原因にもなっている。 2 はビジネスマンのファストフードやコンビニ弁当などによるメタボの進行と「トクホ」(特定保健用品)への依存と被害。 3 は子どもの学校給食と食物アレルギー。 つまり日本は「飽食」の時代どころか、か