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  • 大辞林 特別ページ 古典の世界2 源氏物語

    第一部(1桐壺~33藤裏葉) 桐壺更衣は、帝の寵愛を受けて輝くばかりに愛らしい男御子(第二皇子)をもうけたが、 低い身分のために周囲の嫉妬や迫害はきびしく、御子が三3歳になった年、心労が積もって他界した。 この皇子の比類ない資質が、将来世の乱れを招きかねないと案じた帝は、 彼に源氏姓を与え、臣籍に降下させた1。 これが物語の主人公「光源氏」である。 第一部は、亡き母によく似るとされる桐壺帝の后藤壺への禁じられた恋と、 藤壺のゆかりとして登場する可憐な少女紫上への愛を軸として、葵上、空、夕顔、六条御息所、 末摘花、朧月夜、花散里、明石君、朝顔、玉鬘といった女性たちとの恋の遍歴が語られてゆく。 藤壺との密通5と不義の皇子(後の冷泉帝)の誕生7、 六条御息所の物の怪と正葵上の死9、 政敵右大臣の娘朧月夜との密会810 とそれを契機とした須磨への退去12、 明石君との邂逅13と姫君の誕生など、さ

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