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ブックマーク / horo1332.hatenablog.jp (50)

  • 北海道ひとり旅vol.1 札幌市「北海道神宮」 - 杜の中の閑話室

    新千歳から鉄道に乗り「北海道博物館」を目指す 神社ひとり旅も遂に北の大地に入りて、全国踏破まで長崎、沖縄を残すのみとなった。これ程長く続くのは何より仕事が順調で、心身の健康と経済的余力、それに神社に行きたいという欲求が突き動かすものなんだろうと思う。 北海道が全国で最も大きいというのは誰もが知るところだけど、実際に赴いて初めてその実情を知る者も多い。州と同じ距離感で行ったら、移動ばかりにやたら時間を取られて大変だったという旅行者の話を聞いたことがある。 そこで参考までに主要観光都市である札幌-函館間がどれくらいの距離か書いておくと、高速道路を使って車で約4時間20分。大よそ310キロもあり、この距離は東京-愛知(安城)間にも相当する。面積で観ても、東北地方が丸々入る大きさで、また九州の約2倍、東京の約38倍もある。そういう訳だから、これから北海道へ行かんとする者には旅程をきっちり立てるこ

    北海道ひとり旅vol.1 札幌市「北海道神宮」 - 杜の中の閑話室
  • 秋田ひとり旅vol.1 横手市「波宇志別神社神楽殿」 - 杜の中の閑話室

    大曲で下車後、レンタカーを利用する 秋田という場所が東北の何処よりも他郷と思うのは、初めて出向いた場所が男鹿半島だったからかもしれない。そこで見た来訪神と思しきなまはげの何とバラエティ豊かなこと。同じ国でもこうも相違があるとは。あの当時の写真を見返すたびに想い出す。そして「なまはげ館」の図録を今でも欲している。目下、そんな私である。 斯様な秋田の印象で、いつかしらか文化財に指定された神社建築を調べて知り得た「波宇志別(はうしわけ)神社神楽殿」にこの度出向く機会があり、その見聞をここに記そうと思う。 波宇志別神社神楽殿は大曲駅、または横手駅から西へ車で30分ほど。長閑な山里大森町に鎮座している。神楽殿にしては大きく、いかにも古めかしい色合いの柱がなんとも言えぬ味わいを醸し出している。それに建物の周りに翠が多いから、少し大袈裟に言えば、山深き緑の中、人知れず時を重ねてきたようなそんな風格すら持

    秋田ひとり旅vol.1 横手市「波宇志別神社神楽殿」 - 杜の中の閑話室
  • 山梨ひとり旅vol.1 韮崎市「武田八幡宮」 - 杜の中の閑話室

    酒折で甲府行きの列車に乗る 酒折(さかおり)の快活クラブで夜を明かし、ここから甲府を経由し、韮崎(にらさき)へ入った。気温は0度を下回り、久々に手袋を着けて自転車を漕いだ。韮崎駅のすぐ近くに「韮崎市民交流センターニコリ」という新しめの建物があり、観光案内所も兼ねたこの場所でレンタサイクルを利用した。 澄んだ空気に八ヶ岳がよく映える 寒さは堪えるが、冬の醍醐味は雪とこの澄んだ空気にある。清々しく澄み切った蒼空と山々の稜線はくっきり分かち、八ヶ岳の白い雪もはっきりと見て取れる。そんな景観を見ながら悠々と自転車を漕いでいると、町を見下ろすまでに高い所を走っていたことに気付いた。ここへ来たのもかねてより望んでいた社があったからで、近い所は攻め難し「山梨掃討作戦」と題してこれを敢行し、私は遂に「武田八幡宮」までやって来たのである。 武田八幡宮二の鳥居 古そうな稚児柱 当社の入り口にある二の鳥居は、い

    山梨ひとり旅vol.1 韮崎市「武田八幡宮」 - 杜の中の閑話室
    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2023/06/12
    八ヶ岳が真正面ですね😯
  • 東京ひとり旅vol.1 西多摩郡奥多摩町「小丹波熊野神社」 - 杜の中の閑話室

    東京駅前 年が明けて初詣も落ち着いた頃、私は「現代書道二十人展」と神社をブッキングさせる旅程を立てた。「現代書道二十人展」は毎年新春に行われる書道展で、現代書道を代表する書道界の巨匠20人が筆をふるい、今日の書道界と今後を示すものとして書壇注目の展覧会である。これに書人である私も行かぬ理由はなく、この時ばかりは書道脳をフル回転させてじっくりと見て廻った。拝観するとつい筆を執らねばならぬ思いも湧き起こったが、その後の神社訪問の日程をずらすことができなかったために、当初の旅程通り、展覧会を拝観した同日中に私は神社へ向かった。 古里駅 私はこれから向かう奥多摩や山梨のまだ見ぬ情景を想像しつつ、東京駅前の一際高いビルを写真に収めた。これは後で東京とのギャップを愉しむためである。東京発青梅行きの特別快速に乗り込み、青梅で奥多摩行きへ乗り換えする。ここから更に30分ほど揺られて古里(こり)へ降り立った

    東京ひとり旅vol.1 西多摩郡奥多摩町「小丹波熊野神社」 - 杜の中の閑話室
    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2023/06/05
    東京は奥深い!😀ほんとうに奥深い!
  • 鳥取ひとり旅vol.2 鳥取市「宇倍神社」 - 杜の中の閑話室

    初詣より静かな年末に参拝したい。 5年ほど前、讃岐国一宮「田村神社」や「岡山県護国神社」を訪れた際、年末は年始に比べ人が少なくゆっくり参拝できることを身をもって知った。以来、私はあえて年の瀬を意識して詣でるようになったのである。 2017年12月31日 岡山縣護国神社の一景 特に岡山県護国神社への参詣を思い出す。正中を突くよな参道と道沿いの提灯。神楽殿には大きな干支の絵馬が置かれている。既に新年を迎えんとする今この場に於いて、この広い境内に私以外1人たりとも居らず、数時間後に来る賑やかな様相と現状とのギャップにしみじみ思ったものだ。 宇倍神社の社前にテントが組まれる しかしながら、当然初詣の準備中というタイミングにぶつかることもあって、今回訪れた「宇倍神社」は正にその最中であった。どこから来たのか、工事用車両が社前に立ち並び、作業者がテントの組み立てにトンカントンカン。おまけに社殿の裏山か

    鳥取ひとり旅vol.2 鳥取市「宇倍神社」 - 杜の中の閑話室
  • 宮崎ひとり旅vol.5 西諸県郡高原町「狭野神社」 - 杜の中の閑話室

    5時39分発 都城から隼人行きの電車に乗る まだ夜の明けきらぬ朝方、一番列車に乗り込み高原(たかはる)へ向かう。 11月ともなると寒暖差が大きい。寒さには慣れてるけども、さすがに10度を下回ってくると、自転車に手袋も思案する。 高原駅 高原はあの神武天皇が生まれた土地とされていて、幼名の狭野尊(さののみこと)は、降誕の地名から命名されたようだ。豊かさだけでなく、自然の厳しさをも併せ持つ霧島を望む場所に社は鎮まり、年間70件以上もの祭典が行われている。 駅前の駐輪場でレンタサイクル 早朝から活動する私にとって24時間利用できるのはありがたい 高原へ着いた私は、駅前にある無料のレンタサイクルを利用し、「狭野神社」(さの)を目指した。このレンタサイクルも無料ゆえの厳しさがあり、一応のメンテは行われているようだが、いかんせん一般のリサイクル品らしく、タイヤの空気はわずかばかり。利用申込書をポストに

    宮崎ひとり旅vol.5 西諸県郡高原町「狭野神社」 - 杜の中の閑話室
    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2023/05/06
    神社仏閣や史跡巡りをするときのレンタサイクルは、電動アシストにしたいですよねぇ😀
  • 宮崎ひとり旅vol.3 西臼杵郡高千穂町「高千穂神社」 - 杜の中の閑話室

    延岡へ降り立ち、高千穂へ 巨田神社から「佐土原岐道(さどわらわかれみち)」バス停まで徒歩約20分。その後最寄りの「佐土原」へ向かいては「特急ひゅうが」へ乗り込み、1時間弱の乗車時間を持って「延岡」へ降り立った。休む暇なく高千穂行きのバスに乗って、終点の「高千穂バスセンター」を目指す。 山は高く、谷は険しさを増し、疎らになる人家を遠く眺めては、近づく高千穂に気持ちも昂る。早々に夜の帳は下りてしまったが、眼下にちらちらと家の灯りが見えたとき、随分と高い所まで来たことを知った。 高千穂の町 左は岩戸、右は高千穂峡! 尚もバスは止まることを知らず、人は降りても、乗る客はそうそう居ない。 夜風を切るバスが空いた窓からびゅうびゅう吹き遊ぶので、さすがの私もダウンに袖を通した。それにしても、バスとすれ違った多くの車両は一体どこへ行ったのかと回想するほどに、高千穂の町一帯は実に静かな様相で、車両の居な

    宮崎ひとり旅vol.3 西臼杵郡高千穂町「高千穂神社」 - 杜の中の閑話室
  • 兵庫ひとり旅vol.2 多可郡多可町「青玉神社」 - 杜の中の閑話室

    多可町 竜ヶ岳付近を望む 空高く、山々の緑は明暗を分かち、気づけば、人界の大地にも深い影を落としている。 愛用のサックを傍に、窓枠に片肘をついて、車窓から過ぎゆく多可町の景色を眺めながら回想に耽った。ああ、今日も良い旅だった。 道の駅杉原紙の里 兵庫は多可郡多可町というところに「青玉神社」という宮がある。私は宮脇市駅からバスで1時間ほど揺られつつ「杉原紙の里」までやってきた。神社の向かいには道の駅があり、駐車が容易なのは言わずもがな。バイクのツーリングや家族連れ、休憩とばかり立ち寄った道の駅から入域する者後絶たず、道の駅の存在は神社にとっても少なからず恩恵を受けているようだ。 青玉神社 入り口 社名から玉を持った青龍の姿を勝手に想像したが、そういう世俗的なものは一切なく、せいぜい神池に玉があるぐらいで境内は清浄そのもの。杉の木立は天に向かいすっくと立ち、神域に立ち入る参拝者もつい襟を正した

    兵庫ひとり旅vol.2 多可郡多可町「青玉神社」 - 杜の中の閑話室
  • 兵庫ひとり旅vol.1 加東市「住吉神社」 - 杜の中の閑話室

    まだ人気の少ない朝6時過ぎの三ノ宮 ようやく、ようやくである。 今日まで何度も素通りしてきた兵庫へ、ようやく訪問の至りとなった。いつぞやは兵庫行きのバスを予約しておきながら直前に行き先を変更したり、「名草神社」の改修で訪問時期を逃したりで兵庫という場所があえて私から遠ざけているのではないかと考えるほどに、近くとも遠い場所だった。それもこれも姫路とか神戸とか、ああいう都会の先入観が強く、どうしても鎮守の森とか神社のイメージと結び付かないからだ。兼ねてから切望していたにもかかわらず訪問できなかったのは、そういう背景があったわけ。 兵庫もまた山が多い所であるから、願わくば、7月に訪問した信州の「塩野神社」のように山中にひっそりと佇む古社でも拝んでみたいものだ。 加古川線には「日へそ公園駅」なんてケッタイな駅もある さて、神戸三宮へ降り立った私は、三ノ宮から尼崎、篠山口から谷川を経由し、新西脇で

    兵庫ひとり旅vol.1 加東市「住吉神社」 - 杜の中の閑話室
  • 岡山ひとり旅vol.2 高梁市「高草八幡神社」 - 杜の中の閑話室

    第2鳥居 鳥居と整備された参道がなければ、山そのもの 山山神社から徒歩5分ほどのところに、同社の御神体を遷したという「高草八幡神社」がある。高梁から吹屋行きバスの終点となる駐車場の近くに鎮座しており、近年建てられた白い鳥居がその存在を知らせている。鳥居から先は蒼たる杉林が広がり、山の中へ入っていく感覚そのものである。足元には朝露の湿った枯れ枝が幾つも落ちており、随身門に差し掛かる頃には参道を歩くというより、枯れ枝を踏んで参拝という印象。 拝殿 山山神社の御神体は新たに社殿を設けた訳ではなく、高草八幡神社の殿に遷座されたようだ。既に舟敷の「山神社」、中町の「恵比須神社」、下町の「秋葉神社」、下川の「稲荷神社」、大深の「荒神社」、長屋の「荒神社」も合祀している賑やかな社である。 各所より合祀された相殿 そういう背景があってか、飾り気のない田舎の拝殿にしては、割と大きな殿が接続されてい

    岡山ひとり旅vol.2 高梁市「高草八幡神社」 - 杜の中の閑話室
    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2022/11/21
    「その土地のことを知りたくば、各地で最も有力な神社へ訪問するのも当地を知る手がかりになる」ほんと、そう思います。神社には地域の歴史が詰まっていますね。
  • 島根ひとり旅vol.1 隠岐郡隠岐の島町「水若酢神社」 - 杜の中の閑話室

    境港から隠岐の島の西郷へ向かう高速船・レインボージェット 屋内から一歩たりとも出られぬような酷暑の中、私はコンビニのイートインを目指し2キロ以上もの道のりを歩いた。境港周辺には安価で手軽な事処がなかったからであるが、隠岐の島へ行く前に体力を消耗してまで倹約するとは我ながらようやる、なんて思いながら昼のひと時を得た。境港から隠岐の島の西郷港までは、高速船で約1時間半。航行中はシートベルト必須なので身動き取れぬも、西ノ島の別府港を経由するフェリーと比べて2時間半も短縮できることを思えば、高速船一択だった。 隠岐の島のマップに想い巡らす さて、ここで隠岐の島とはどんな島か軽く触れておく。 隠岐の島は島根半島の北方40〜80キロ先の日海に浮かぶ島である。有人島は4つあり、最も大きな島を「島後(どうご)」、その西南にある西ノ島、中ノ島、知夫里島の3島を「島前(どうぜん)」と呼んでいる。約600

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  • 長野ひとり旅vol.2 上伊那郡辰野町「矢彦神社」 - 杜の中の閑話室

    平田駅駅舎 平田駅を見ると、2年前の1月。寒さでブルブル震えながら列車に乗り込んだあの時を思い出す。あれは安曇沓掛(あずみくつかけ)、「仁科神明宮」を目指したときか。まだ夜の明けぬ暗がりの中駅舎に入り、プラットホームでコーンスープを手に身体を温めながら一番列車を待った。温暖な瀬戸内で育った私にとって、松はなんて寒いのだろうと身に染みて感じたものだった。 神明形の大鳥居 今日は南へ、塩尻方面へ向かう。中央線小野駅より徒歩10分程のところに「矢彦神社」なる信濃国二宮があり、天然記念物にも指定されている鎮守の森が見どころである。ただ、私が何を思ってこの社を選定したか、今となってはとんと思い出せぬ。しかし、入域後良い意味でこうも裏切られたのは、神社旅を満喫する私にとって嬉しいものであった。 壮大な神楽殿と巨木の一景 小野駅で落ちてきた雨粒は、鳥居を潜る頃には大きくなり、傘をささずには散策できぬ

    長野ひとり旅vol.2 上伊那郡辰野町「矢彦神社」 - 杜の中の閑話室
    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2022/08/28
    自分も神社で大雨に遭ったことが一度ありますが、拝殿の屋根を打つ雨音とともに、思い出深いものがあります。
  • 京都ひとり旅vol.4 京丹後市「竹野神社」 - 杜の中の閑話室

    京都丹後鉄道「網野駅」 10時20分、峰山から一駅。網野からレンタサイクルを利用し、最後の目的地「竹野神社(たかの)」へ向かった。そういえば、この旅を「海の京都」と称して巡拝してきたが、結局海を拝んだのは、この竹野神社へ向かう一遍でしかなかった。 昨夏に行った男鹿半島を思い出しながら、海岸線をひたすら走る 私はひたすら海岸線を走った。その距離13.5キロ。車でも20分ほど掛かる。それだけ遠い場所なので、観光案内所でもらえるレンタサイクルのマップにも描かれていない。 帰りは峰山方面から網野へ山越え(観光案内人これに絶句) 案の定、「竹野神社へは15キロぐらいありますが、(レンタサイクルで)大丈夫ですか」と気にされる始末。「はははっ、大丈夫ですよ。片道15キロまでなら自転車でいけますし、何よりこちらは電動!よっぽど大きな山ではない限り問題ないです」なんて鼻高に応えた。竹野神社への所要時間を事前

    京都ひとり旅vol.4 京丹後市「竹野神社」 - 杜の中の閑話室
    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2022/08/07
    竹野と書いて「たかの」ですか。一筋縄ではゆきませんね。
  • 京都ひとり旅vol.2 京丹後市「金刀比羅神社」 - 杜の中の閑話室

    峰山駅の橋上から宮津方面を望む さあ、峰山だ。こんぴらさんだ。 金刀比羅神社と境内にある木島神社 少し遅めの昼ラーメンをすすり、私は「金刀比羅神社」を目指した。 先にも書いたように、も人間もべられるという風変わりな缶を求めて訪問したのであって、平時のように建築や神社景観を求めて訪れたのではない。とはいっても、遠く京都で見る丸金マークが新鮮で、また懐かしく、故郷の「金刀比羅宮」を思い出しながら参拝した。 足元にべ残しの小魚があることに此奴気付いていない 阿形天保3(1832)年建立 ところで、なぜ当社に缶があるのかというと、全国でもここでしか見られない珍しき狛があるからだ。その狛は「木島神社」の前に居る。当社には丹後ちりめん発祥の地に相応しい養蚕の神こと保神(うけもちのかみ)が祀られており、ちりめんの絹、養蚕の大敵であるネズミから守るために狛犬ならぬ狛が置かれたというわ

    京都ひとり旅vol.2 京丹後市「金刀比羅神社」 - 杜の中の閑話室
    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2022/07/25
    木島−ちりめん−ネコ・・・繋がりそうな。先日、太秦の蚕の社(木嶋坐天照御魂神社)にお参りしてきました。ネコはカイコを食べるネズミの天敵ですもんね
  • 京都ひとり旅vol.1 亀岡市「出雲大神宮」 - 杜の中の閑話室

    神戸三宮駅 近頃は行き先が決まった後に変更するパターンが多い。 この旅もはじめ兵庫を予定していたものが京都方面へ完全にシフトしてしまった。忘れないようにメモしておくと、元はと言えば加東市の「住吉神社(上鴨川住吉神社)」を第一に訪問し、その後茅葺の神社へ向かい、ついで一宮へ訪れる計画を立てていた。以前に比べ一宮への興味は薄れたが、この際足を伸ばして向かう心算だった。それが兵庫は山が多いゆえ巡拝が難しく、豊岡あたりを見ていたら海に行きたくもなり、自然と京丹後市への訪問が決まった。とどめは某神社のお土産。も人もべられる「缶」。これがどうしても欲しくなって遂に兵庫旅は潰えたのである。 地下鉄で「新神戸」へ さて、兵庫&京都の両県が日海に面していることをどれほどの人が認識しているだろうか。兵庫といえば神戸や姫路。京都なら金閣や清水といった京都市街をイメージする者が多いのではなかろうか。しかし

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  • 岡山ひとり旅vol.1 岡山市「吉備津神社」 - 杜の中の閑話室

    岡山といえばこの桃太郎像 桃太郎伝説は「吉備津神社」に由来する 学生時代の友人と久々の会とあって、早めに五日市を発ち岡山へ向かう。夕刻まで時間があるので、レンタサイクルを利用し「吉備津神社」へ参拝した。当社へは3回目の訪問だが、初見の初詣と神社ツウとの参拝はどちらも真に神社と向き合ったとは言えず、写真撮影も兼ねて正式に参拝することにした。 昼ラーメンはすっかり定番化 岡山駅からレンタサイクルで1時間ほど。途中昼を取りつつ、吉備路をゆっくり参った。社頭の参道は、一の鳥居から500メートル以上続いており、駐車場も広く、また人も多い。最近は小社ばかり行っていたので、私の目には特段大きく映った。そしてふと思い出したのは、先日手にした100年ほど前の写真絵葉書。古絵葉書に映る神橋は今も現存しており、在りし日の風景と現代との相違を確かめながら私はカメラを構えた。 石段から北随身門を望む 天候は

    岡山ひとり旅vol.1 岡山市「吉備津神社」 - 杜の中の閑話室
    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2022/07/19
    吉備津神社の社殿が鬼の顔に見えてきました😅
  • 熊本ひとり旅vol.5 人吉市「岩屋熊野座神社」 - 杜の中の閑話室

    岩屋熊野神社へ自転車で向かう 人吉は熊の中でも国の重要文化財に指定された建造物が多くあり、先ほど訪問した「老神神社(おいかみじんじゃ)」に加え、「岩屋熊野座神社(いわやくまのざじんじゃ)」もその一社である。私は胸川を横目に自転車を漕いで行く。昨日まで訪問した神社がある程度かたまっていたこともあって、岩屋へ向かう道のりは随分と長く感じたものだ。僅か30分の道程とはいえ、山川田畑と景色が移り変わる。時折人吉市街の残像が脳裏に浮かび、変わる景色とのギャップにまた遠く、帰りの時間を気にしながらようやく鳥居まで辿り着いた。 元禄年間建立の古鳥居(国指定重要文化財) 鳥居は見るからに古風。九州の鳥居に稚児柱を後付けしたような結構が只ならぬ雰囲気を醸し出しており、学術的価値はどうあれ、納得の重文指定である。鳥居の足元には地剥き出しの古い参道が残り、私は往時の景観を想像して嬉しくカメラを構えた。昔の絵葉

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    Kaimotu_Hatuji
    Kaimotu_Hatuji 2022/07/04
    古くて立派な鳥居ですね。
  • 熊本ひとり旅vol.4 人吉市「老神神社」 - 杜の中の閑話室

    青井阿蘇神社から老神神社へ、球磨川を渡る この旅のメインイベントこと「青井阿蘇神社」へ参拝し、お土産を買いに「人吉温泉物産館」へ。そして、途中キジ馬が欲しくなり「宮原工芸」へとお邪魔した。まだ日は高く、あらかじめ組んでいた旅程より早いペースで事が運んでいる。何も効率を求めたわけではないけれど、心は充足し、この上なく順風満帆である。 まずは腹ごしらえ、博多ラーメンをすする 目的の「老神神社(おいかみじんじゃ)」へは、青井阿蘇神社から自転車で10分ほどの場所にある小さなお宮である。然れども、他の人が15分で参拝するところを1時間掛けてしまう性分故に、少し早めに昼を取り、腹を満たして鳥居を潜った。 老神神社 境内は事前に調べた通り、煌びやかさとは程遠いどこにでもありそうな田舎の小社である。少しアピールとあってか、ゆるキャラの立て看板を立てているが、かえって寂しさを感じるような景観であった。 八

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  • 熊本ひとり旅vol.3 人吉市「青井阿蘇神社」 - 杜の中の閑話室

    門前に立つ 「青井阿蘇神社」は人吉駅から徒歩15分ほどの場所に位置し、日三大急流の一つ球磨川のほど近い所に鎮座している。街中に座しながら桃山時代の建造物が立ち並び、かつ重厚な茅葺屋根がどこか郷愁を誘っている。お寺ともお宮とも言い難いのは、茅の持つイメージが日の民家を想起させるからであろう。 親しみを感じる茅葺の楼門 さて、茅葺を好む私にとっては無視できず、長期休暇をふんだんに使ってお参りした。神社の側に宿を取り、参拝者の少ない時間帯をねらって、かつ授与所の営業時間から逆算しての参拝は、社殿や神社景観と向き合う時間をより堪能するためである。そうやって精神を整えて挑もうとすればするほど身構えるもので、しかしいざ壮大な楼門を前にしてもズシンと来る衝撃はなく、田舎じみた出で立ちか茅の効能というべきか、安らぎすら感じられたものだ。加えて、足元には球磨地方の郷土玩具キジ馬が置かれ、親しみやすい常民

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  • 熊本ひとり旅vol.2 球磨郡相良村「十島菅原神社」 - 杜の中の閑話室

    十島菅原神社社頭 山田大王神社から南へ自転車を走らせ40分ほど、また茅葺の神社へ参った。 旅が終わっても、結局人吉に茅葺神社が多い理由は分からなかったが、自転車で数社廻れるほど密集しているのは全国でもここぐらいなものだろう。おかげで人吉に密着した参拝ができた。 菅原道真といえば牛 さて、茅葺2社目は「十島菅原神社(としますがわらじんじゃ)」という、その名の通り菅公を祀る神社だ。面白いのは神池に10もの小島が浮かび、その一つに殿が佇んでいる点。また社殿が茅葺というこの上なく情緒溢れる景観だ。 十島の中で最も大きな島に殿が佇む このように境内に神池を設ける所は別段珍しくなく、中には小島に橋を渡し市杵島姫命(弁財天)を祀るケースもある。注意してみれば意外に多いので、おそらく一時代庶民の流行としてあちこちで祀られるようになったのかも知れない。それはともかくとして、十島菅原神社は弁財天社のような

    熊本ひとり旅vol.2 球磨郡相良村「十島菅原神社」 - 杜の中の閑話室