その広告は、汗をかく。 デング熱にジカ熱で、ますます蚊の恐ろしさを痛感するこの頃。これから、暑くなるにつれて、日本でも蚊対策にいっそう力をいれねばなりません。ジカ熱の流行で、世界中でニュースに取り上げられているブラジルでは、今、新たな蚊対策が注目されています。それは、街中にある広告で蚊をとるというもの。 ジカ熱の新対応策として開発されたのは、汗を流すビルボード広告。蚊をおびき寄せるために最高のエサとなるのは、人間の汗と呼気。このビルボード広告は、乳酸と二酸化炭素を発生させることで、汗と呼気を再現し、蚊を広告の内部へと引きよせます。一度、中に誘い込んでしまえば、こっちのもの。蚊は外にでることはできず、中で死にます。ビルボードの発生させる偽汗の匂いは、2.5キロ先の蚊まで届くとのこと。 現在、ブラジル国内で2台設置されています。広告を共同制作したデザイン会社2社(Posterscope、NBS