「神奈川県 夏のすいせん図書読書感想文コンクール」高学年の部の課題図書、エリン・ハンターの『サバイバーズ1 孤独の犬』の読書感想文例です。 400字詰め原稿用紙で3枚目にかかる分量になっています。夏休みの宿題で困ったときなど、参考になさってください。 『サバイバーズ1 孤独の犬』を読んで 神奈川 太郎 この本はまるでハリウッド映画か、アメリカの人気ドラマシリーズを観ているかのような気持ちにさせられる作品です。 主人公ラッキーが私たちに示すのは、ひとりで生き抜く強さや、自由のためには孤独や戦いをも受け入れる姿です。一方で彼が否定するのは、群れなければ生きていけないひ弱さや、他者への依存心です。とてもアメリカ的な、ハードボイルドなヒーロー像だとは思いませんか。 物語の舞台も、地震によって廃きょとなった街です。暴力が支配し、強くなければ生き残ることすらできません。これは西部劇の荒野ではありません