今春、重度脳性まひの中学男子生徒が、夜間定時制の神戸市立楠高校(同市兵庫区)を受験、受験者数が募集人員を下回る定員割れだったのに不合格となった。兵庫県淡路市の権田祐也さん(16)。県内の公立高校入試でただ一人の「定員内不合格」だった。卒業後の行き場を失った祐也さんは、楠高校内にある識字教室に通うが、「高校生になりたい」という思いは消えない。障害者の定員内不合格は全国の高校で相次ぐ。共に学ぶとは何かを考える。
2020年度から実施される学習指導要領改定案に基づき、小学校のローマ字教育が従来の国語だけでなく、新たに教科化される英語でも始まる。ローマ字には「ち」を「ti」と表記する訓令式と「chi」と書くヘボン式があり、使い分けに混乱する児童もいることから、教育現場から「どちらかに一本化してほしい」との声も上がっている。【伊澤拓也】 ローマ字は小学3年の国語の授業で習うことになっている。読み書きのほか、情報通信技術(ICT)教育の一環として、コンピューターで文字を入力する操作を学ぶ。これに加え、20年度からは小学5、6年で教科化される英語でも「日本語と外国語の違い」に気付かせることを目的に、ほぼ母音と子音の2文字で構成されるローマ字について学習することになった。
2020年度から始まる大学入学共通テストの英語で活用される民間資格・検定試験に、英検やTOEICなど8種類が選ばれた。しかし、3カ月かかった「審査」は、実施団体の申請内容を文部科学省や大学入試センターが確認するだけの形式的なものにとどまった。一方、検定料が一部で値上がりしたほか、各都道府県で受けられない試験も認められ、高校などの懸念は深まっている。【金秀蓮、水戸健一】 「既に各大学がさまざまな民間試験を使っている。この試験はけしからんから変えろではなく、試験会場や検定料など必要な情報を公開していることを条件にしようという発想だ」
各地の小中学校で教員不足が広がっている状況が、都道府県と政令市の67教育委員会を対象にした毎日新聞の調査で浮かんだ。定数からの不足数は今年度当初の時点で少なくとも357人。学校現場からは人手不足と過重労働への悲鳴が聞こえてくる。【渡辺暢】 「担任が決まらない教室すらある中、現場は疲弊している」。福岡県教組の本村隆幸書記長はため息をつく。大量退職後、教員は若返りが進んだが、その分、産休や育休の取得者が増えている。同県では5月1日現在、政令市の福岡、北九州両市を除いて29人が不足。公立幼稚園教諭や大学生が臨時免許を得て教壇に立つなど苦肉の策で対応してきた。 政令市を抱える県内では「県、政令市」と複数にまたがって臨時講師登録する人も多い。「補充のため声を掛けたら、既に他の自治体で働き始めていた」といったケースも珍しくなく、自治体間で「講師の争奪戦」(福岡市教委担当者)が起きているといわれる。
第25回全国高等学校女子サッカー選手権大会2回戦が31日に行われた。 4年ぶりの優勝を狙う常盤木学園高校(宮城)は四国学院大学香川西高校(香川)と対戦。前半にオウンゴールで先手を取った常盤木学園が後半にも1点を加え、2-0で香川西を下し、準々決勝進出を果たした。 前回準優勝の神村学園高等部(鹿児島)は湘南学院高校(神奈川)と対戦。前半に先制ゴールを許した神村学園だったが、後半に追い付いてPK戦に持ち込むと、これを3-2で制し、ベスト8へ駒を進めた。 そのほか、1回戦で10ゴールを奪った大商学園高校(大阪)は前橋育英高校(群馬)に8-1と大勝。また、1回戦で13得点を挙げた修徳高校(東京)も花咲徳栄高校(埼玉)に5-0と大差をつけて2回戦を突破した。 準々決勝は2017年1月4日に行われる。 2回戦の結果と準々決勝の対戦カードは以下のとおり。 ■2回戦結果 ▼第2試合 【群馬】前橋育英 1-
人口減少進む自治体が子育て環境を充実させ移住者を増やす政策 小学校や中学校で提供される「学校給食」を無料にする自治体が増えています。少子高齢化、人口減少に悩む自治体が子育て環境を充実させ、移住者を増やそうという政策の一つです。 全日本教職員組合(全教)が今年4月に公表した調査(主に2015年11月実施)によると、回答のあった1032区市町村・広域連合のうち、給食費の補助制度があるのは19.3%の199区市町村でした。小中学校とも全額無料は44自治体で、11年調査の4倍です。人口の少ない町村での導入が目立ちます。 学校給食は1889(明治22)年に、山形県の小学校で貧困児童を対象に提供したのが始まりとされています。戦時中は、食糧不足になり、中断されましたが、子どもたちの栄養状態の悪化などから、戦後の1947(昭和22)年に再開されました。
放課後に部活動の指導をする教職員。直接指導に意義を見いだすため、負担の軽減との兼ね合いが難しい=横浜市南区で 部活動での出勤に課題も 「教職員の業務の実態を知ってほしい」。横浜市教育委員会は2015年3月、保護者に異例の手紙を配布した。市立校と諸外国の教職員の勤務時間を比較するデータを提示し、学校に閉庁日や定時退勤日を設けることなどに理解を求めた。 手紙の衝撃は保護者よりも教職員に大きかった。市教委が率先して負担の軽減に取り組む姿勢を示したことで、いくつかの学校が業務の改善に動き始めたのだ。市立蒔田中(南区)もその一つ。木村悦雄校長は「方針が明確になり、動きやすくなった」と明かす。 市教委によると、市立校で働く教職員の1日平均の業務時間は11時間27分。残業は原則として認められず、「自発的な勤務」とみなされる。蒔田中は15年度、この問題に着手。月に1日、午後5時の退勤を促す「ハッピーアフタ
国立情報学研究所などは26日、文章を正確に読む力(リーディングスキル=RS)を科学的に診断するソフトを開発すると発表した。2018年度をめどに公開する。「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトで東大入試に挑戦する人工知能(AI)を開発中の国立情報学研究所・新井紀子教授(数学)を中心に、東京書籍、ベネッセコーポレーションなど6社との産学連携で取り組む。今年度、小中高校生を対象にRSを調べるテストを実施。データを収集、分析して適した問題を選び、診断ソフトをつくる。今月、「教育のための科学研究所」準備協議会を発足させており、ソフト公開と同時に研究所を設置する予定。 RSを測るのは、「初めて見た文章の意味を素早く理解する力」を調べることが目的。AIに入試問題を解かせるため、人が文章を読む時の過程を分析した新井教授が「子供たちは読めているのか」という疑問を抱いたことがきっかけで、開発が始まった。
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