九十九里沖に空港を誘致しようと、茂原市や東金市など、長生・山武地域の自治体や商工会議所などが活動してきた「九十九里沖空港誘致懇話会」は本年度で活動を終えることを決めた。羽田空港で拡張が進められ、実質的に新たな空港建設の必要性は無くなったと判断した。 空港誘致懇話会は二〇〇〇年、成田、羽田の両空港の機能を補完する空港が必要だとして、政府が「首都圏第三空港調査検討会」を設置したことを受けて発足。木更津沖や富津岬など、県内四カ所を含む関東地方の十五カ所が候補地に挙がり、懇話会は長生・山武地域の経済発展を目的に、自治体や経済界が空港の誘致を模索してきた。