岐阜県議会の10日の本会議で「同性愛は異常」とやじを飛ばした藤墳(ふじつか)守県議(74)=県政自民クラブ=が11日、県議会政治倫理審査会委員長と自民党県連政調会長の辞任を申し出た。藤墳氏は同日、記者会見を開いて「間接的に聞いて不快に思われた方も含めてみなさんにおわびしたい」と謝罪し、発言を撤回した。 県連は政調会長の辞任を了承。所属会派は同日、藤墳氏を処分しないことを決めた。藤墳氏は政倫審委員長の辞任を県議会議長に口頭で伝えたが、辞任届はまだ出していない。 藤墳氏は会見で、やじの真意を「同性愛者そのものを非難するつもりはなかった」と説明。ただ、「(同性愛が)社会全体に蔓延(まんえん)することに危機感を持っている」「子どもができない結婚を社会が認めれば世の中どうなるか。子どもを作ることは社会に対する責任だ」と持論を述べ、従来の主張を変えなかった。 藤墳氏がやじを飛ばしたのは、県職員による同