「過酷」と聞いていた介護施設の夜勤の現場を密着取材した。介護施設を訪ねたことは何度かあるが、夜勤中ずっと同行するのは初めて。実際に目の当たりにした勤務の負担感は、想像を超えていた。 訪問したのは、東京都内の特別養護老人ホーム。定員は100人程度で、入所者と職員たちのやりとりの様子を見ていると、開放的で明るい雰囲気が伝わってきた。ただ、午後4時45分に夜勤が始まると、たちまち人手不足の現実を思い知らされる。 3階のフロアにはこの日、47人の入所者がいた。 午後6時。夕食が始まると、夜勤の職員らに加えて、施設長も食堂に現れた。入所者の症状が年々重度になったことで従来の態勢では手が回らなくなり、昨秋から応援に入っているという。 夕食後も、職員は止まることなくフロア中を動き回る。トイレへの誘導▽歯磨きの手伝い▽着替え▽オムツ交換▽翌日の入浴の支度……。入所者が寝る前にやるべき仕事が山積していた。ス
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