移動図書館がつくるウィズコロナでの豊かな日常の可能性 佐倉市資産管理経営室・榊田大輔(さかきだだいすけ) ●はじめに 佐倉市(千葉県)では,老朽化した市立佐倉図書館を取り壊して新たに「(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設」(以下「新佐倉図書館」)に建て替える計画が進んでいる。 図書館機能・子育て支援機能・展示機能・カフェなどが含まれ,2020年11月から工事を開始し,2023年3月の開館を目指している。場所は佐倉城の旧城下町内に位置し,図書館を中心としたまちの活性化を目的の一つとしている。 ●コロナ禍における公共施設の在り方 新佐倉図書館の設計が完了した頃,新型コロナウイルス感染症が蔓延し,公共施設では感染を防止するため様々な規制がなされ始めていた。コロナ禍でオンラインサービスなどの需要が高まり,生活様式が変化していく中,これからの図書館サービスの在り方について,新佐倉図書館の管理運営を