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ブックマーク / satoshi.blogs.com (17)

  • Flashの終焉と、HTML5時代に向けたアーキテクチャと

    Adobeがモバイルブラウザー向けのFlashプラグインの開発をストップすることをアナウンスした(参照)。パソコン向けのプラグインと、ネーティブ・アプリ向けにはまだ開発を続けるとは言っているが、モバイルブラウザーの重要さを考えれば、今からFlashコンテンツをブラウザー向けに開発する開発者はもういないだろう。 これから一気に進歩するのが、HTML5ブラウザー向けのさまざまな開発ツールやライブラリ。開発ツールを飯のタネとしているAdobeとしては、開発リソースを集中して、HTML5の時代にも Creative Suite がデファクト・スタンダードとして君臨すべく全力を尽くすだろうが、当然、MicrosoftAppleが指をくわえて見ているわけがないし、ベンチャー企業にもまだまだチャンスはある。 私自身も、オープンソースとして提供している SNBinder (参照)とその回りのサポート・ラ

  • 日本が取るべき「ガラパゴス戦略」

    Techcrunchに「ComScore Says You Don’t Got Mail: Web Email Usage Declines, 59% Among Teens!」という記事が出ている。要約すれば、「若い人たちほど旧来型のメールは使わなくなっており、SMS(携帯メール)やIM(メッセンジャー)やFacebookなどの新しい形のコミュニケーションを使う」という話。 日の「ケータイ文化」やmixiの(初期の)成功を見て来た私としては「何をいまさら」という感じ。日には「パソコンのメールなんて使ったことがない」「最初にインターネットに触れたのはケータイから」というユーザーが沢山いるわけで、「パソコンのメールよりもより軽くて即時性のあるコミュニケーションの方が今の人たちのモバイル・ライフスタイルには適している」ことは数年前から周知の事実。 この例が示す様に、日はまだまだ「モバイル

    Kaz-Xeon
    Kaz-Xeon 2011/02/12
    「他の国々のライフスタイルやインフラが追いついて来たタイミングで、日本市場での経験を活かして一気に勝負に出て世界を席巻する、みたいなビジネスこそが今の日本が取るべき「ガラパゴス戦略」だと思うのだがいか
  • 組み込みデバイスの開発にこそ必要な「おもてなし設計」

    最近、UIEvolutionのビジネスが、単なる「テクノロジーのライセンス・ビジネス」から、「プロトタイプの構築」や「おもてなし設計」ビジネスにシフトしている。一昔前は、「UIEngineのJavaに対する優位性を説明して欲しい」などの技術的な問い合わせばかりが多かったが、最近は「○○向けのデバイスを作っているんだけど、おもてなしの設計の段階から手伝ってくれないか」という話が増えているのだ。「おもてなし設計」の重要性が業界でようやく理解されて来た兆候だと解釈している。 そこで今日は、そんな傾向をさらに押し進めるために、スマートフォン・タブレット・家電などの組み込みデバイスの開発における「おもてなし設計」の重要性の話。 ここのところ「Androidタブレットはヨドバシカメラの「Androidタブレットコーナー」に横並びにされた時点で負けだ」「なぜ横並びで展示されるAndroidタブレットを作

    Kaz-Xeon
    Kaz-Xeon 2011/02/03
    一番に考慮すべきなのはユーザーである。「どんな風に人々のライフスタイルを変えたいか」、「どんな価値を人々に提供したいか」、それをまず最初に考える必要がある。
  • 「実家に孫が贈れる!?」次世代テレビkoukouTV、モニター大募集

    少し前に、「とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編」というエントリーを書いたが、あのエントリーで私が伝えたかったことは、「Android OS」「HTML5ブラウザー」などの「テクノロジーそのもの」が目的になってはいけない、ということにつきる。 もの作りの際にもっとも大切なことは「どんな価値をユーザーに提供できるか」である。まずテクノロジーありきでは良いものは作れない。テクノロジーは、価値を提供するための手段の一つでしかないことを忘れてはならない。 D8のインタビューで、マイクロソフトとの「プラットフォームの戦い」について質問されたスティーブ・ジョブズは「僕らはプラットフォームの戦いをしているつもなんてないよ。ただ、ユーザーにとって価値のある商品を作ろうと日夜努力しているだけだ」と答えたが、これはパフォーマンスでのなんでもなく、ここにこそアップルの強さがあり、その結果がiPhone

    「実家に孫が贈れる!?」次世代テレビkoukouTV、モニター大募集
    Kaz-Xeon
    Kaz-Xeon 2011/01/20
    もの作りの際にもっとも大切なことは「どんな価値をユーザーに提供できるか」である。まずテクノロジーありきでは良いものは作れない。テクノロジーは、価値を提供するための手段の一つでしかないことを忘れてはなら
  • 「ロングテール的な地デジ批判」の呼びかけ

    先日の「アップルにして欲しい次の革命」というエントリーで、「地デジが大変な税金の無駄遣いだということをおおっぴらに指摘する人は少ない」と書いたが、当にそうなのか少し調べて見た。すると、2002年の時点で、「通信と放送研究会」というかなりまっとうな組織が、「地上波デジタル放送への国費投入に反対する」という声明を発表していたことを見つけた。 …数万円の基地局でテレビ番組を流せる時代に、1兆円以上の経費をかけて行われる地上波のデジタル化は時代錯誤であり、民放連の氏家斉一郎会長も認めるように、事業としても採算は取れない。ここで既成事実を認めると、今後はデジタル放送設備への公的資金(財政投融資を含む)投入の要求が出て、さらに国民負担がふくらむおそれが強い。… 「まともなことを発言する人もいるんだ」と安心する反面、これだけ明白に間違っていることをストップすることが出来ない日の官僚システムが当に悲

    Kaz-Xeon
    Kaz-Xeon 2011/01/20
    5年前に予想したことが事実となりそう。放送は通信にシフト。コンテンツ配信の投資は少なくなる。→業界への参入障壁は低くなる。高コストのTV局は経営困難に。気がつくとアップルの一人勝ち?
  • UIEngine、自動車に載る(Toyota Entune)

    今回のCESではいくつもの発表があったが、その中でも私として一番うれしかったのが、Toyotaが発表したEntune。米国のトヨタ純正カーナビには、bing(検索)、Pandra(インターネットラジオ)、MovieTickets.com(映画情報)、OpenTable(レストラン予約)などの「アプリ」が走るのだが、そのアプリとアプリのローンチ画面のUIを担当するのがUIEngineなのである。 UIEvolutionは、私が2000年に「これからはいろいろなデバイスがネットに繋がり、その結果、さまざまなプラットフォームが乱立する戦国時代に突入する。その問題を一気に解決するのがUIEngine。携帯電話から、テレビ・自動車・冷蔵庫までいろんなデバイスにUIEngineを載せて組み込み機器のUIの開発を大幅に簡単にする」というビジョンを掲げて起業した会社だが、10年たってようやく自動車に到達。

    UIEngine、自動車に載る(Toyota Entune)
    Kaz-Xeon
    Kaz-Xeon 2011/01/20
    これ面白い。
  • Life is beautiful: 図解、イノベーションのジレンマ

    私がマイクロソフトをやめるキッカケを作ったのが、「イノベーションのジレンマ」というだということは、以前にも書いた。IT業界でビジネスをしている限り、大きな会社にいようと、小さなベンチャー企業にいようと、このに書いてあることを日々意識しながら仕事をするかどうかは大きな違いを生むはずだ。 このブログでも何度も引用しながら、一度もちゃんと解説を書いたことがなかったことに気が付いたので、今日のエントリーは、このに書かれているコンセプトの解説。 そう思っていつもの様に書き始めたのだが、文字だけではとても伝えにくいコンセプトだ。しかし、図解と言えばパワポ、というのもありきたりすぎるので、会社の廊下にあるホワイトボードに手書きで描いた図を、携帯電話で撮影したものを使うことにした。通りがかった社員にも見てもらえるので、一石二鳥である。 上の図は、このに書かれたコンセプトを一般化したもの。ブルーのラ

  • なぜ横並びで展示されるAndroidタブレットを作ってもだめなのか

    先日のエントリー「Androidタブレットはヨドバシカメラの『Androidタブレットコーナー』に横並びにされた時点で負けだ」には、例によって賛否両論のさまざまなフィードバックがよせられたが、否定的な意見の大部分は以下のようなもの。 何故負けなのかがあまりイメージ出来ないなあ。描かれている様子はAndroidが盛況を博しているものにしか見えない。 PCメーカーが「何のためにWintel」と考えてるとは思えないし、スマホやタブレットで「何のためのAndroid」って問いに意味があるとも思わない。 すでにそんな現状の Windows PC でも一定の利益は出ているのだから、Android タブレットも負けではあるまい。 歴史に学ぶとするなら、iPhone/iPadMachintosh だとすれば、Android機はPC/AT互換機なんだと思う。ただ、「Windowsなのでどれも使い勝手は

    なぜ横並びで展示されるAndroidタブレットを作ってもだめなのか
  • Life is beautiful: Androidタブレットはヨドバシカメラの「Androidタブレットコーナー」に横並びにされた時点で負けだ

    今年のCESについてだが、すでに「感心した商品」と「自分も関係していてうれしかった発表」に関しては書いたので、今回は「これはだめかな」と思ったもの。 まずその筆頭は「3Dテレビ」。これ以上大きくすることも薄くすることも解像度を高くすることもできなくなってしまった「成熟しきった」デバイスであるテレビに何とか付加価値を付けようという気持ちも分からないでもないが、正直言ってこれはいらない。CESに出品されている最新の3Dテレビを見てもあまり感動しないし、そもそも目が疲れる。今年の末あたりになって、「結局3Dテレビって何だったの?」という話になると私は見ている。 二番目は「Android」。前にも書いたが、これから家電やスマートフォンの市場に新規参入しようというアジアのメーカーにとっては、Androidを活用して短い開発期間と低コストで「安かろう悪かろう」のデバイスを薄利多売で売りまくるという戦略

  • iPadアプリ開発日誌:neu.Draw 1.0 リリース

    少しアナウンスが遅れてしまったが、少し前からここでも紹介していた neu.Draw をようやくリリースすることができた(iTunesストアへのリンク)。 当初は有料アプリとしてリリースする予定だったのだが、neu.Pen LLC のビジネスモデルに関しては少し冒険をしてみようと、これもneu.Notesに引き続いて無料アプリとしてリリース(将来は有料オプションを追加する予定なので、その時はよろしく)。 neu.Drawの目指すところは、「誰でも使えるベクター・ドロー・アプリ」。カテゴリーとしては、Adobe Illustratorと同じジャンルだが、機能を絞って、基的な操作が誰でも簡単に直感的にできるように、との思いでUIデザインをしてみた。 一番の特徴は、ベジェ曲線の編集方法が従来のものと大きく違う点。Illustratorが採用して以来、「アンカー・ポイントとコントロール・ポイントを

  • 「公共投資」が生み出した日本のITゼネコンビジネス

    以前にもここで触れた、WEB+DB PRESS Vol.58に書いた「なぜ日のソフトウェアが世界で通用しないのか」というコラム、全文が公開されたのでぜひとも読んでいただきたい。 この問題の根底にあるのは、来ならば「知識集約型産業」として成長すべきだった日IT産業を、道路工事やビルの建築と同じように「労働集約型産業」として育ててしまった一点にある。 景気が悪くなると「公共投資」という名目で、税金でやたらと高速道路やダムを作ったりすることにより地元の企業にお金が流れる(そして結果として雇用が促進される)仕組みになっていることは良く知られているが、それとほぼ同じような形で、「国内のIT産業を育てる」という名目で政府や特殊・公益法人からメーカー(特に、旧電電公社の傘下のメーカー)やITベンダーにお金が流れる仕組みができてしまったために、そこに土木建築業界とまったく同じような「ITゼネコン」

    Kaz-Xeon
    Kaz-Xeon 2010/10/18
    日本のソフトウェアについて。速攻、WEB+DB Vol58購入したけど、http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/software_is_beautiful/0003 ここに公開されたのね・・・。
  • koukouTV (孝行テレビ) for iPad

    以前にここでUIEジャパンの「実家に孫が贈れる次世代テレビ」というタイトルでネット接続型のデジタル・フォトフレーム・セットトップボックスのモニターを募集したことがあるが、そのiPad版アプリがリリースされたので紹介させていただく。 iTunes ストアへのリンク:http://itunes.apple.com/us/app/id396633918?mt=8 手っ取り早く言えば、iPadFlickr, Picasa, Facebook などのオンラインサービスに置いた写真を表示するデジタル・フォトフレームに変身させるアプリ。使わない時に、充電しながらスライドショーを表示させておく、という使い方を想定している。 ちなみに、このアプリの一番の強みは、ネットからリモートでiPadに表示する写真を設定できること。実家に設定しておいたiPadにリモートで子供の(つまり実家の親にとっては孫の)の最新の

    koukouTV (孝行テレビ) for iPad
  • 電子書籍の主役はあくまで「文章=コンテンツ」だということを忘れてはいけない

    昨日発売になったばかりの梅田望夫さんのiPad/iPhone向け電子書籍iPadがやってきたから、もう一度ウェブの話をしよう」、日iTunesストアでは、有料アプリ総合3位・ブックカテゴリ2位という好調なすべり出し。梅田さんの久々のということもあるが、何と言っても企画が良いので成功するとは思っていたが、期待していた以上の反響で、往復書簡・アプリの制作の両面で関わらせていただいた私としては喜ばしいばかりである。 往復書簡の中でも触れたが、私がiPhone/iPadのアプリケーションの開発にこれほどまでにコミットしているのは、この新しいデバイスの上で、従来のデバイスでは不可能だった「何か全く新しいもの」が可能になるという確信があるからだ。かといって、具体的にそれが「何か」を知っているわけでもなく、こうやって色々と作っているうちにその「何か」を見つけて作り出して行く過程そのものが楽しくて

    Kaz-Xeon
    Kaz-Xeon 2010/09/01
    「何か全く新しいもの」が可能になるという確信があるからだ。かといって、具体的にそれが「何か」を知っているわけでもなく、色々と作っているうちにその「何か」を見つけて作り出して行く過程そのものが楽しい
  • GoogleはなぜAndroidやChrome OSを無料で配布するのか?

    先週「Androidと家電」というタイトルで講演をさせていただいた私だが、そのプレゼンのキーポイントは、「なぜGoogleAndroidを無料で配布するのか?」。それを私なりに説明するための資料として作ったスライドが以下の二枚。 まずこれは、MicrosoftとIntelがパソコン・ビジネスを育てるためにした「コモディティ戦略」を図式化したもの。IntelとMicrosoftで協力してCPUとOSを部品化・規格化することにより、誰でもパソコンを作れる様にしたのがそれ。これにより、パソコン・ビジネスへの参入障壁が減り、パソコン・メーカーが乱立。差別化がしにくい部分(つまりIntelとMicrosoftがほぼ独占的に提供するCPUとOS以外の部分)で激しいコスト競争が起こり、パソコンのコモディティ化が一気に進んだのは皆さんの記憶にも新しいはず。 特筆すべきなのは、MicrosoftもInte

    GoogleはなぜAndroidやChrome OSを無料で配布するのか?
  • Life is beautiful: ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている

    先日、経済産業省向けの仕事をしている知り合いと事をしたのだが、彼によると経済産業省の今の悩みは、「IT産業の階層化の弊害によっておこる下流のプログラマーの収入の低下」だそうである。「プライムベンダー」と呼ばれる「上流コンサルタント」たちがインドや中国にも仕事を発注できることを理由に、激しく値切り始めたために、今やわずか一人月30万円というケースもあるという。 こんな話を聞くと当に悲しくなる。まず第一に「プログラムを書く」という仕事は簡単な仕事ではない。数学的な頭を持っていないとかなり辛いし、基礎がしっかりと出来ていないとろくなソフトウェアは作れない。物価の安いインドや中国なら許せるが、米国よりも生活費の高い日で一人月30万円とはあまりにも低すぎる。 「彼らは下流のエンジニアで、詳細仕様書に従った通りのプログラムを書くだけの簡単な仕事をしているから給料が安い」という説明を聞いたことがあ

  • iPadのインパクト:電子書籍のビジネスモデル

    Tech Waveの「iPadに期待する米出版業界、期待すれば裏切り者扱いされる日の業界【湯川】」という記事を読んでから色々と気になったことがあったので日における書籍の流通の仕組みについて調べてみた。 とても参考になったのが、少し古いが「書籍の価格構成比をめぐる小考」というブログ記事。流通マージン等に関して、具体的な数字が列挙されているのがうれしい。 紙代:6% 製版・写植代:12% 印刷・製代:7% 編集コスト:3% 版元粗利:32% 著者への印税:10% 取次マージン:8% 書店マージン:22% この数字(特に写植代と取次マージン)がそもそも電子写植・大規模店舗・オンライン店舗・チェーン店の時代に適切かどうか、という話はひとまずおいておいて、電子書籍の時代にどうなるかを考えてみる。 紙代:0% (不要) 製版・写植代:?% (はるかに低コスト) 印刷・製代:0%(不要) 編集コ

  • アップルの30年ロードマップ

    昨日、日経BP主催のAndroidに関するセミナーで講演+パネルディスカッションをしたのだが、パネルディスカッションを一緒にさせていただいた、日通信の福田尚久氏との話(特に、楽屋に戻ってからの非公開の話)が興味深かった。 福田氏は、スティーブ・ジョブズがAppleに戻り、Microsoftからの資金調達、iPodのリリース、アップル直営店の展開、という今のAppleの成功の基盤となる「奇跡の復活」を遂げた時期にジョブズの側近として活躍した人。 彼に言わせると、今のAppleのビジネス戦略は、倒産寸前だった97年当時に作った「30年ロードマップ」に書かれた通りのシナリオを描いているという。 もちろん、具体的な内容は企業秘密でもあるので直接聞き出すことはできなかったが、ここ12年の間にアップルが出して来たもの(iPod, iTunes, iPhone, Apple TV, Safari, O

    Kaz-Xeon
    Kaz-Xeon 2010/02/06
    このブログに記載されていることが本当に起きている。電子書籍、iPad、Apple TV・・。言いすぎかもしれないけど、Appleは、明治維新や産業革命のような大きなパラダイムシフトを起こしているような気がする。
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