阪神高速道路会社が大阪市北部で整備を進める淀川左岸線の島屋(此花区)-海老江ジャンクション(JCT、同区)間4.3キロが25日開通する。高速道路が増えることで渋滞の解消が期待されるが、トンネル内に速度抑制効果のある壁面塗装(シークエンスデザイン)を施すなど安全対策を徹底した「インテリジェントハイウエー」でもある。開通前の14日、記者は報道公開に参加し、最先端技術の一端を垣間見た。だんだん狭まる壁面の矢印 新開通区間の8割強の約3.6キロは地下を走る「正蓮寺川トンネル」。記者はその一部を歩いたのだが、カーブ直前の直線区間の側壁面に「矢印」のような白い幾何学模様が連続して描かれているのに気づいた。 「何だこれは?」と思いながら奥へ進むと、矢印の間隔がだんだん狭まってきた。 思わず目をこすったのだが、担当者は「奥へ進むにつれ、本当に間隔を狭くしています」とあっさり打ち明けてくれた。 トンネルに入