【前回までのあらすじ】 人間の百物語で人間を呼び出し、驚かしてやろうとした大入道たち。 しかし、現れた人間は化け物の天敵、「暫」の主人公(坂田金時)こと白猿(市川蝦蔵)だったのです。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (6ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 大入道、人間に天井を見セんと謀《はか》りしが、合点《がつてん》違ひ、敵役《かたきやく》さえ嫌気《いやき》の暫《しバらく》、化け物にハ猶《なを》禁物《きんもつ》。 大入道、たま/\面《つら》を出して叩《はた》くかと思ひしが、白猿《はくゑん》野暮《やぼ》でもなく、大入道が子供二人を、床の置物にでもする気やら、入道に貰ひ、その代わり、「大事な所だが、この所ハ互いにいざさらバ」とか何とか、仲良く別るゝ。 「子供を進ゼ