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  • [4]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、都に到着~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 斯《か》くて鳥羽の津にも着きしかバ、其処許《そこもと》に乗り捨て、都《みやこ》に上り、此処《ここ》や彼処《かしこ》と見る程に、四条五条の有様《ありさま》、心も言葉にも及バれず。 さて、三条の宰相殿《さいしやうどの》と申す人の許《もと》に立ち寄りて、 「物申さん」 と言ひけれバ、宰相殿ハ聞こし召し、 「面白き声」 と聞ゝ、縁の端《はな》へ立ち出て、御覧すれ共、人も無し。 一寸法師、 「斯くて人にも踏み殺されん」 とて、有りつる足駄《あしだ》の下にて、 「物申さん」 と申せバ、 【現代語訳】 こうして一寸法師は鳥羽の津に着いたので、そこらへんにお椀の舟を乗り捨てて、都に上りました。 あちらこちらを見てみると、四条や五条の華やか

    [4]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、都に到着~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/10/12
    今回の解説は会話を吉本新喜劇風にされて面白かったです。都についた一寸法師、都の雑踏で人に踏まれなくて良かったです。京都にある鳥羽という地名ですが、歴史に名を残す後鳥羽上皇はその当たりの出身でしょうか?
  • [3]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、お椀の舟で都へ~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 夫婦、思ひける様《やう》ハ、 「あの一寸法師めを、何方《いづかた》へも遣《や》らバやと思ひける」 と申せバ、やがて一寸法師、此由《このよし》承《うけたまは》り、 「親にも斯様《かやう》に思ハるゝも、口惜しき次第かな。 何方へも行《ゆ》かバや」 と思ひ、 「刀無くてハ如何《いかゞ》」 と思ひ、針を一ッ姥に乞い給へバ、取り出し給《た》びにける。 即《すなハ》ち麦藁《むぎハら》にて柄《つか》鞘《さや》を拵《こしら》へ、 「都《ミヤこ》へ上らばや」 と思ひしが、 「自然、舟無くてハ如何あるべき」 とて、又姥に、 「御器《ごき》と箸《はし》を給べ」 と申し受け、名残惜しく止むれども、立ち出《い》でにけり。 住吉の浦より、御器を舟とし

    [3]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師、お椀の舟で都へ~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/10/12
    一寸法師がお椀の船で都に向かったのは、精神的な虐待が原因でしたか。子どもの頃は都に向かう一寸法師をどうしておじいさん・おばあさんは引き留めないんだろうと思っていましたので、悲しいですが納得です。
  • [2]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師の身長3センチ?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    [1]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師誕生~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~ 大阪出身の一寸法師・・・せっかくですので今後の現代語訳の話し言葉は先生のエセ大阪弁でお願いしたいですわ!まあ、名古屋弁でもいいですけども (゚∀゚) 2022/10/02 12:44 b.hatena.ne.jp というわけで、リクエストにお応えして、大阪とは何の縁もゆかりも無い私ですが、想像力を駆使して(笑)エセ大阪弁で現代語訳のセリフを書くことにします(笑) ちゃんとした訳をお望みの方は、たぶんどなたかがやっておられると思うので、検索すれば見つかるはずです(笑) ふと、とあるに執筆した際、編集方針でセリフが私の意図せぬ所で、全て関西弁に書き換えられて、非常に憤慨したことを思い出しました(笑) 気楽に江戸奇談! RE:STORY 井原西鶴 笠間書院 Amazon 御伽草

    [2]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師の身長3センチ?~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/10/12
    子供の頃の記憶にある一寸法師のお話と江戸時代のお話では、おじいさん・おばあさんの一寸法師の接し方があまりに違っていてちょっと衝撃でした。江戸時代の方の一寸法師はずいぶんと可哀想に思えてなりません。
  • [1]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師誕生~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は、「一寸法師」です。 ここで取り上げるのは、江戸時代にセットで刊行された、いわゆる「渋川版御伽草子」の一編で、おそらく、今普及している「一寸法師」の元になった作品だと思われます。 ちなみに、以前取り上げた「浦島太郎」も渋川版のものです。 kihiminhamame.hatenablog.com 渋川版の「一寸法師」は御伽草子では、あまりにもベタな作品で、すでにやりつくされている感がありますが、まあ、リクエストも多かったことですし、こういうのも、たまにはいいかなと(笑) なるべく北見花芽らしい現代語訳と解説になるよう頑張ります(笑) 御伽草子. 第19冊 (一寸法師) - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 中頃の事な

    [1]江戸時代に読まれた一寸法師 ~一寸法師誕生~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/10/12
    一寸法師のお話、子どもの頃だからもう半世紀も前に読んだので、記憶は曖昧ですが、おじいさん・おばあさんは大阪の北西部の出身だったんですね。意外なことが分かって面白かったし、次回からの展開が楽しみです。
  • うつろ舟 ~江戸時代のUFO???~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    うつろ舟は、江戸時代のUFOとして、ちょこちょこ話題になっているので、目にされた方もおられるのではないでしょうか。 うつろ舟の記事は様々な書物に見られるのですが、それらのほとんどが手書き(写)で残されたものです。 やはりここでは、写よりも多くの人の目に触れたと思われる、印刷物として世に出たうつろ舟の資料、瓦版(当時の新聞のようなもの)の記事を読んでみたいと思います。 ※wikipediaより 【原文】 △王◌干◌△ 此《かく》の如くの文字、舩の中に有り。 一 去る亥二月中、此の如くの舟、沖に相見へ申し候所、又 暫《しばら》く見へ申さず候。 然《しか》るに、此《こ》の度《たび》、小笠原越中守様《をがさはらゑつちゆうのかみさま》御知行所《ごちぎやうしよ》、常陸国《ひたちのくに》京舎ヶ濱へ、同八月の嵐にて吹き付け申し候。 虚舟《うつろぶね》、其の内ニ、女壱人、年の頃十九 廿《にじふ》才程にて

    うつろ舟 ~江戸時代のUFO???~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/09/26
    このお話はオカルト好きによく取り上げられていて、件の人物はタイムトラベラーとも噂されるフランスのサン・ジェルマン伯爵ではないかと言われています。ただ常識的に考えれば、異人が漂流したと考えられますね。
  • 17[完]-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回は、「赤再興〇花咲き爺(花咲かじいさん)」のリンクまとめなのですが、それだけではつまらないので、久々にくずし字クイズをヾ(๑╹◡╹)ノ" 国立国会図書館所蔵の作の裏表紙に、当時の持ち主の書入れがあるのですが、さて、これは何と書いてあって、何を意味するのでしょうか? 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 正解は、この記事の最後で!ヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminham

    17[完]-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/09/26
    くずし字クイズ、最初の「松」と最後の「し」はわかりました。三つ目さんの「三印 サンジルシ」のあとに紹介された「サンジルシ」のお味噌は私の住む静岡県でも見かけたことがあります。愛知県のお味噌でしょうか?
  • 16-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①斯《か》くて福犬ハ家の守護神に祝ひて、社《やしろ》を作りて、鎮座しける、 正直夫婦、天の恵ミにて、有徳《うとく》の身となり、「富みて驕《おご》らず貪《むさぼら》らず」の道理に適《かな》い、 ②良き子を貰ひて家内安楽にぞ暮らしける。 ③めでたし/\/\ 【現代語訳】 こうして福犬は、家の守護神として、お社を作って祀《まつ》られました。 正直夫婦は、天の恵みによって裕福な身となり、「裕福になっても調子に乗らず、ガツガツしない」という、人としてあるべき道徳がそなわっている

    16-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/09/11
    江戸時代の花咲かじいさんのラストは養子を迎えて終わるとは思いませんでした。福犬もお社を作って祀られて良かったですね。家族円満で幸せに暮らすのが何よりで、また徳が備わっていることも大事なことですね。
  • 15-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①斯くて正直爺夫婦の者ハ、心正しく慈悲深き由、國中に聞こえけれバ、殿様、奇特《きどく》に思し召しめされ、金一万五千両、米十二万三千四百五十俵、御褒美として下し置かれしかバ、面目を施しける。 ②「何一つ手柄も無い私《わたくし》へ、数多《あまた》の御褒美頂戴致し、冥加至極《ミやうがしごく》有難う存じ奉りまする」 ③「奇特なる御褒美として、殿様より下し置かる。有り難く頂戴致せ」 ④「俺もせめて一箱欲しい。此のの作者も欲しからう」 ⑤花咲き爺《ぢゞ》 三冊 赤の文法に倣《

    15-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/09/11
    正直じいさん、お金が沢山貰えてよかったですね!!下世話で申し訳ないのですが、いくら貰ったのか気になります。赤本の最後に広告がありましたが、これは現代の雑誌の作りに類似していて興味深かったです。
  • 14-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①夫婦の者、悪心積もり/\て、「此の上ハ、正直爺夫婦を殺さん」と、忍び出しに、俄《にハ》かに空、掻《か》き曇り、虚空《こくう》より雷《いかづち》下りて、夫婦の者を掴《つか》み殺しぬ。 ②「慳貪爺、思ひ知つたか」 ③「あゝ、苦しや/\」 ④密かに悪を為す者ハ、天、是を罰し、顕《あら》わに悪を為す者ハ、人、是を罰す。 何《いず》れ悪事を為す者ハ、大小に限らず、其の報《むく》ひ来るなりけん貪爺[「なりけん」と「慳《けん》貪爺」を掛けた]。 【現代語訳】 ①慳貪夫婦の悪い心が

    14-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/09/11
    子供の頃に読んだので、記憶は曖昧ですが、花咲かじいさんにこのような結末を迎えるとは思いませんでした。悪いことをすれば、それは必ず自分の身に振り返ってくる、私たちも教訓にしなければいけませんね。
  • 13-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①慳貪爺ハ、悪心 愈《いよ》/\募《つの》りて、「此の上ハ手短《てみじか》に、正直爺が家へ忍び入り、宝の葛籠《つゞら》奪ハん」とて、難無く忍びて奪い取り、葛籠を開くれバ、宝に非《あら》で、様/\の化け物出て、夫婦を悩ます。 ②「葛籠から出たら、のう/\とした」 ③「一つ見越してやらうか。俺に見越されると、三年生きぬぞ」 ④「ひうどろ/\/\/\、もゝんがあ」 ⑤大なる女の首、けら/\/\と笑ふ。 ⑥「誰だと思ふ、蝦蔵《ゑびざう》が暫凧《しばらくだこ》、あゝつがもねへ」

    13-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/09/07
    花咲か爺さんにこんな展開が待っていたとは知りませんでした!!化け物が登場するのは、江戸時代もエンターテインメントを追求したのでしょうねえ。最後に慳貪ばあさんが仏さまにすがるのには哀れさを感じました。
  • 12-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①慳貪爺ハ、枯れ木より引き降ろされ、半死半生に打擲《てうちやく》され、血《ち》だらけになりて戻りければ、慳貪婆ハそれとも知らず、戻りを待ち侘《わ》びて門口に立ち居けるが、遠目に見て大きに喜び、「此方《こち》の爺殿《ぢゞいどの》も、赤地の錦着て戻らしやつたげな」と、側近くなるを見れバ、赤地の錦と思ひの外《ほか》、体中、血《ち》だらけなりしかバ、呆《あき》れ惑《まど》ふぞ心地良き。 ②「斬るな/\、刀の穢《けが》れぢや、打擲せい」 ③「殿様の御目の中へ灰を入れをつたな。己

    12-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/09/07
    記憶は曖昧ですが、子供の頃に読んだ昔話とちょっと違いますね。赤いちゃんちゃんこと血塗れの対比はさすがだと思いました。それにしても散々失敗したのに懲りないのは慳貪じじの業というものなんでしょうねえ。
  • 11-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①慳貪爺《けんどんぢゞ》ハ、隣の正直爺が赤地の錦を貰ひたるを羨《うらや》ミ、「我も花咲き爺と成りて、褒美《ほうび》を貰ハん」とて、頭巾、袖無し羽織を着て、正直爺が形を写し、出《い》で行く。 ②「此方《こなた》も赤地の錦を着て御座《ござ》れ。早く戻りを待ちます」 ③「隣の爺めハ、兎角《とかく》色/\な物を貰ふ奴ぢや」 ④慳貪爺、同じく枯れ木に登り居《ゐ》る所へ、殿様御通りにて、「噂に聞きし花咲き爺、枯れ木に花を咲かせよ」と有りければ、「心得て候」と、灰一ト掴《つか》ミ撒

    11-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/09/07
    いよいよ物語は佳境にはいりましたね。殿様は最初のお爺さんと今回の慳貪お爺さんとの区別がつかなかったのでしょうか?それとも今回の殿様は以前の殿様と違う殿様なのでしょうか?ちょっと不思議な気がします。
  • 10-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①殿様、此の由を聞ゝ給ひ、「さらバ所望」と有りけれバ、正直爺、笊《ざる》より灰を取り出《い》だし、一掴《ひとつか》みばらりと撒《ま》けバ、今迄枯れ木の桜、忽《たちま》ち爛漫《らんまん》と咲き乱れけれバ、殿様御喜び浅からず、数/\ご褒美《ほうび》の上、赤地の錦の羽織衣装を下されける。 ②枯れ木に花咲きたる体《てい》。 ③「誠に花咲かせ爺ぢや。感心/\」 ④「ほう、見事/\」 ⑤「赤地の錦の羽織を下さるぞ」 ⑥「有難う存じまする」 【現代語訳】 ①殿様は花咲きじじのことを

    10-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/08/25
    正直じじは宣言通りに「枯れ木に花」を咲かせて一安心ですね。ご褒美に頂いた赤地の錦の羽織衣装は一体どういうものだったのでしょうか?還暦に着る赤いちゃんちゃんこのようなものでしょうか?興味津々です。
  • 9-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①正直爺ハそれとも知らず、慳貪爺が方へ来たり、「臼が空いたらバ返してくれよ」と言ふに、斯様《かやう》/\の事にて砕きたる由《よし》、言ひけれバ、正直爺、驚き歎き、「然《しか》らば、其の灰を下され」とて、釜の下より貰ひ、帰りぬ。 ②「其の灰が何《なん》になるやら。幾《いく》らでも持って行《ゆ》かしやれ」 ③「思ひ出しても業腹《がうはら》でならぬ」 ④「扨《さて》/\惜しい事をしました。しかし、臼の科《とが》とあらバ仕方が無い。此の灰をせめての形見に貰ひましよ」 ⑤正直爺

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    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/08/25
    子供の頃に読んだ昔話は忘れてしまいましたが、正直じじが「枯れ木に花を咲かせましょう」と殿様に言ったのは、多分試しに灰を木に巻いて花が咲いたのか、たまたま灰が木に触れて花が咲いたのではないでしょうか?
  • 8-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①慳貪爺《けんどんぢゞ》ハ、又/\羨《うらや》ましく思ひ、正直爺《しやうぢきぢゞ》が方へ来たりて、彼の臼を借り受け、一臼《ひとうす》搗《つ》き掛けんとする時、髑髏《しやれかうべ》幾《いく》らと無く現れ出、蝮《まむし》・日計《ひばかり》等《など》の蛇、纏《まと》ひ付きて、夫婦の者を苦しめける。 ②「親爺殿《おやぢどの》、是ハまあ、何《なん》たる事で御座る。天骨《てんこち》も無い、うざ/゛\、しや/\、のう、恐ろしいあの形ハいの」 ③「是は堪《たま》らぬ、許せ/\」 ④慳

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    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/08/25
    前回は我楽多でしたが、今回はグレードアップして、しゃれこうべや蛇などがわんさかと出現、慳貪夫婦は面食らったでしょうね。自らの悪行の結果に気付かないのは、今も昔も欲がなせることなんでしょうねえ。
  • 7-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①「彼の臼にて法事のを搗《つ》き、福犬が追善供養せん」と、思いの外《ほか》、杵《きね》を当つると等しく、金銀銭ハ言ふに及ばず、金襴緞子《きんらんどんす》、綾錦《あやにしき》、様/゛\の品/\、臼より出る。 ②「是ハ不思議な事かな。婆殿《ばゞあどの》、喜ばしやれ」 ③「是も福犬が夢枕に言ふた通り、此方《こちら》夫婦を守手《まもるで》かなあろぞいの」 ④慳貪爺《けんどんぢゞ》が夫婦の者、此の体《てい》を見て羨《うらや》ましがる。 ⑤「あの夫婦ハ面妖《めんよう》、宝を得る

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    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/08/20
    杵を振り下ろしたら、宝物が出てくるなんてとても羨ましい限りです。亡くなった後でも飼い主を幸せにするのは本当に忠犬“福”ですね。三つ目さんに杵を振り下ろしたらどんな声が出るのでしょうか?興味津々です。
  • 6-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①福犬ハ、或る夜、枕上《まくらがミ》に立ちて、正直爺《しやうぢきぢゞ》、正直婆《しやうぢきばゞ》に一礼《いちれい》を述ぶる。 ②「只今迄《たゞいままで》の御厚恩《ごかうおん》、有難《ありがた》う御座《ござ》ります。此の末共《すゑとも》、守りますから、御安堵《ごあんど》なされませ」 ③「私《わたくし》の埋められた所の松の大木を切つて、臼《うす》に拵《こしら》へ給へ」と教ゆる。 ④白粉《おしろい》の良く乗る薬 江戸の水 四十八文 㐧一、肌理《きめ》を細かにし、御顔《おかほ

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    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/08/15
    物語の中にCMが!?江戸時代にはすでにCMがあったとはさすがに思いもよりませんでした。ただ作者自身が読者が物語を読みやすいように、ちゃんと隅っこの方にCMを配置しているのは気遣いなんでしょうねえ。
  • 5-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①慳貪爺《けんどんぢゞ》ハ、福犬が教へに任せて、松の木の元を掘りけれバ、宝物にハ非《あら》ずして、蛇・百足《むかで》・蜥蜴《とかげ》の類《たぐひ》、其の外《ほか》、あらゆる汚き物、うよ/\と出《い》でけれバ、大きに腹立ち候へバ、振り上げて福犬を打《う》ち殺し、松の元に埋《うず》めけり。 ②蛇、数多《あまた》、慳貪爺に巻き付く。 ③「憎い畜生《ちくしやう》めだ。打《ぶ》ち殺してしまへ」 ④正直夫婦ハ、福犬の戻りを待ち侘《わ》びて居る所へ、慳貪爺一人帰りて様子を語るにぞ、

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    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/08/06
    昔話ではガラクタが出てきますが、江戸時代の赤本では気持ち悪い生き物と出てくるものの違いが生じています。やはり最終的には意地悪爺さんに殺されてしまう結末には変わりがないようで、何だか福犬が哀れです。
  • 4-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①正直夫婦ハ、寵愛《てうあい》の福犬なれバ、貸し憎ゝ思へども、物事逆らハぬ生まれ付き故《ゆゑ》、慳貪爺《けんどぢゞ》に貸してやる。 ②「大切の犬なれど、貴様《きさま》ぢやから貸して進ぜる。随分《ずいぶん》気を付けてたもれ」 ③「どふぞ早く返して下され。福が戻らぬ内ハ、夫婦共に安堵《あんど》しませぬ」 ④「どうやら福めハ行《ゆ》きともない様《やう》に見えるぞや」 ⑤福犬、別れを惜しミて、尾を垂れ歩ミ兼ねるを、慳貪爺、無体《むたい》に引き摺《ず》り行く。 ⑥「貴様ハ欲が無

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    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/08/05
    挿絵を見てみると、福犬はどことなく涙を流しているように見えますね。福犬を貸すのにお爺さん👴はしぶしぶですが、お婆さん👵は嫌嫌なのが会話の節々で見受けられます。やはりこれは母性本能なのでしょうねえ。
  • 3-赤本再興〇花咲き爺(花咲かじいさん) ~江戸時代の絵本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    『赤再興《あかほんさいこう》〇花咲き爺《じじ》』[式亭三馬補綴、歌川国丸画、文化九(一八一二)年刊] ※この記事では、国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 赤花さき爺 - 国立国会図書館デジタルコレクション 花咲ぢゝ 3巻 鰻谷劇場条書 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 ①正直爺《しやうぢきぢゞ》ハ福を連れて、例の如く山へ行《ゆ》きけるに、松の木の元にて、「くん/\」と言ひつゝ教えけれバ、福が指図に任せ、土を掘りて見るに、金銀・硨磲《しゃこ》・瑪瑙《めのう》・珊瑚《さんご》・瑠璃《るり》の類《たぐい》、七宝《しちほう》充満しけれバ、婆《ばゞ》と諸共《もろとも》差し担《にな》ひて持ち帰ぬ。 ②「福犬が御蔭《おかげ》で宝物を授かつた。有り難や/\」 ③「是も皆、天道様《てんとうさま》の御授けと見えた」 ④福犬、正直爺に宝物ゝ在処《ありか》

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    Kitajskaya
    Kitajskaya 2022/07/31
    童謡「花咲か爺さん」では裏の畑となっており、犬の名前もポチ、鳴き声もワンと江戸時代の赤本と違いがありますね。童謡が出来たのが明治時代ですので、その頃に当時の時代に合わせた改編が行われたのでしょうか?