こすぎいっしょう (1652~元禄元年(1688)12月6日、享年36歳) 加賀金沢の人。小杉味頼、通称茶屋新七。貞門から貞亨4年ごろより蕉門に入門した。『奥の細道』の 旅行中に、芭蕉は一笑の死を知り、金沢で追善句会を催した。そのとき芭蕉は、「塚も動け我が泣く声は秋の風」と慟哭の句を詠んだ。 一笑の代表作元日は明すましたるかすみ哉(『あら野』) さし柳たゞ直なるもおもしろし(『あら野』) すがれすがれ柳は風にとりつかむ(『あら野』) 蚊の痩て鎧のうへにとまりけり(『あら野』) いそがしや野分の空の夜這星(『あら野』) 火とぼして幾日になりぬ冬椿(『あら野』) 心から雪うつくしや西の雲辞世