財政難図書館、不要本に埋まる 寄贈募るが多くは廃棄(朝日新聞) 公立図書館がジレンマに陥っている。財政難のため最近は、貸し出し希望が多いベストセラー本も多数は購入できない。そこで市民から寄贈を募っているが、持ち込まれるのは引っ越しなどで不要になった本が多く、そのまま廃棄されるケースが多いのだ。関係者からは「図書館が本の処分場になっている」との嘆きも聞かれる。 「引き取りは遠慮させてもらうかもしれません」 甲府市の市立図書館の男性職員は、80代の女性宅を訪ねてそう説明した。本棚には、亡き夫の「形見」の本が200冊以上。「もったいなくて捨てられない」と寄贈の申し出を受けたが、引き取ったのは50冊だけだった。「専門的な教育本などが多く、図書館向きでなかった」という。 (中略) 特に集めたいのが、貸し出し希望の多いベストセラー本。経営の効率化が進む図書館では購入図書も厳しく精査され、同じ本は何十冊