読売新聞東京本社というのは、取材に対して非常に変わった対応をする会社である。 以前、ある月刊誌に記事を書くため、同社広報室に取材を申し込んだことがある。取材の内容を聞かれ、「企画書を出してほしい」と言われた。ここまではごく普通の対応で、雑誌の取材といえばたいていの企業広報は企画書の提出を求めてくる。私は取材の趣旨と内容、雑誌の名前とどのようなページにどのような記事を書く予定なのかを記し、自分の住所と電話番号、ファクス番号、メールアドレスなどを添えてファクスで広報室に送った。 なんだか奇妙な対応になってきたのは、その後からだ。企画書を送ったのにもかかわらず返答がないため、広報室に電話をかけてみると、担当者は「面会での取材には応じられません」という。 「どうしてですか?」 「取材には、文書で回答することになっているのです」 「お会いしてお話をぜひ聞きたいのですが」 「申し訳ないのですが、ちょっ
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