広島県内の7高校で学生寮向けの食事の提供が止まっている問題で、提供元のホーユー(広島市中区)の山浦芳樹社長が中国新聞の取材に応じた。「事業を止めざるを得ない。学生に申し訳ないと思う」と述べ、近く広島地裁に破産を申請する意向を明らかにした。全国約150施設の契約先のうち半数程度への供給が止まっているといい、影響は広範囲に及んでいる。 <関連記事>食材費、光熱費が上昇 給食・寮食業界「このままなら破綻するだろう」 ホーユー社長一問一答 <関連記事>三次高など広島県内の7高校で寮生向け食事が突然ストップ 契約業者の事前説明なく学校側は困惑 山浦社長は「今は(破産申請の手続きを)準備している段階」と説明。「食材費、ガス代などの光熱費、最低賃金が上がっている。休校など新型コロナウイルスの影響もあった」と厳しい経営環境を語った。500人以上いるとみられる従業員は破産手続きの前に解雇する見通しという。