オムニチャネル戦略発表、海外視察ツアー実施 2014年にセブン&アイ・ホールディングス執行役員CIOに就任、2016年12月に退任するまでグループオムニチャネル戦略のリーダーを務めました。前回、お話ししたような苦労はありつつも、オムニチャネル戦略を実現することができたのは、トップを説得したことが大きかったように思います。 当時、会長だった鈴木敏文は、「これからはネットの時代になる」ということははっきりと理解していましたが、80歳を超える高齢ということもあり、自らの実感としてそれを認識することはできていませんでした。 しかし、オムニチャネル化について説明すると、すぐにその本質を見極め、ビジネスとしての可能性を確信していました。 「御用聞きということか?」――僕がオムニチャネル化について説明したときに、ふと彼がつぶやいた言葉です。 その通りなんですよね。昔は三河屋のサブちゃんがやってくれていた