『日本は製造業とともに沈没するのか』
閑にあかしてぶつぶつと政治、経済、社会制度その他に茶々を入れるブログです。小人の戯言をお楽しみ頂ければ幸いです。 以前から拝見しているブログ「狐の王国」に新しいエントリー「日本が発展途上国に落ちる日」が投稿された。 円安誘導、国内賃金の低下といった、経団連というより製造業が輸出で稼ぐために必要とされている要素が日本を発展途上国にしてしまう危惧について語ったものだ。 いわゆる発展途上国が低廉な賃金と為替レートによって安価な工業製品を作って売りまくる、そうして高騰する賃金と強くなった自国通貨によって競争力を失った先進国の製造業が破壊されるという話は、繊維、半導体、自動車といった様々な分野で日米の間でかわされてきたディベートだった。そのディベートは今や中国と日米の間でかわされるようになってきているのはご存知の通りだ。 日本と米国の間にあった貿易摩擦は、アメリカ国内に工場を作ることや、プラザ合意な
『無借金起業で奴隷から脱出を』
閑にあかしてぶつぶつと政治、経済、社会制度その他に茶々を入れるブログです。小人の戯言をお楽しみ頂ければ幸いです。 先日アゴラのエントリー「アゴラ・シンポジウムの論点(2) どうすれば起業が増えるのか - 池田信夫」に対する個人的な意見を、このブログのエントリー「日本の新興企業への投資に魅力はあるか」で述べてみた。 そこでは、投資という観点からすれば、収益や成長余地の乏しい国内の新興企業への投資を積極的に行おうという投資家や銀行家はおらず、融資を受ける際に失敗即再起不能となりかねない不利な条件をのまなければならないために起業家が開業をためらう原因となっているというような話をしたと思う。 だが、昨今の労働者のおかれた状況、今より上がる見込みの乏しい賃金、高まる失業リスク、ますます固定化する階級格差、底辺付近では病気一つすれば生活保護を受けざるおえなくなるような苦境を考えると、はたしてなにがなん
『派遣労働者を切れば、破産債務者が増える』
閑にあかしてぶつぶつと政治、経済、社会制度その他に茶々を入れるブログです。小人の戯言をお楽しみ頂ければ幸いです。 キツイ製造業の派遣労働をするのも、その収入が必要だから、という狐の王国のエントリー「派遣切られても農業や外食産業に就職できない理由を考えてみた」を読んでいて、ふと冷たい風が吹いたような気がした。 正社員になって、安定した仕事を続ける事を厭う人というのがいるのは事実だが、借金を返すためにあえて少しでも高い給与を求めて身分の不安定な派遣に身を投じる人も多くいることだろう。 問題はそういう人たちが抱える負債、おそらく多くは信販や消費者金融のローンなのだろうが、それが派遣労働者の大量解雇によって次々と焦げ付くことになるだろう。個々の負債は小額でも、人数が桁はずれだ。影響の範囲は大きそうだ。 その影響はこれから現れる。そしてそれらの元締めである銀行にも大きな負債が回ってくることだろう。彼
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2009年07月27日のブログ｜肉団子閑居為不善
