脳梗塞のせいで、あまり最近の小説は読まない僕だけど、つい最近、すごく面白い小説を読んだのでその話をしたい。 『小学生刑事』! 作者の方は以前からの知り合いなんだけど、この作品ではペンネームを使っていて本名を隠している。だもんで、僕も正体をばらしてはまずいと思い、ここでは名前をばらすのを控えることにする。まあ、読んでいれば「ああ、さすがはIさんだなあ」と愛読者なら気づくんだろうけど。 内容はタイトルそのまんまである。主人公の八代ヒメは身長百十五センチのどう見たって小学生の女の子。でも、スーパーパトカーを乗り回し、いきなりヤクザの大物をぶち殺す大活躍を見せる! 表紙からギャグ作品を想像すると大間違い。徹底してクールでヴァイオレンスな描写の連続で、息つく間もないほど。すごいな、これは。堪能しました。 ところで気になったのはヒメの描写。そもそもヒメが実際は何歳ぐらいなのかがよく分からないのだ。それ