栃木県那須町の「那須ブックセンター」が2021年12月31日に閉店しました。同店は、書店空白地帯と呼ばれる地域の中で、継続して運営できる書店のビジネスモデルを構築することを目的にオープン。ベレ出版創業者で現取締役相談役の内田眞吾さんが友人2人とともに「書店と本の文化を拡める会」を結成し、運営にあたっていました。 ここでは会の代表である内田さんに2017年10月の開業から4年2か月間を総括してもらい、出版社と書店の経営経験をへて、持続可能な書店の運営について、改めて意見を聞かせていただきました。 (2022年2月1日取材/「日販通信」2022年3月号【特集】「“街の本屋”はなぜ必要か? 3つの挑戦に見るその意義と役割」から一部を編集してお届けします) 書店と本の文化を拡める会 代表 内田眞吾氏 1944年 生まれ 大阪府出身 1967 年 京都大学文学部哲学科卒業 1968 年 京都大学大学