(CNN) ロシアでは校庭が練兵場と化しつつある。太平洋から黒海に至るまで、幼稚園児は軍服に身を包み、行進の練習にいそしんでいる。年長の子どもたちは塹壕(ざんごう)の掘り方や手りゅう弾の投げ方を習い、実弾での射撃訓練も行っている。 国中どこの学校でも、兵役は美徳とたたえられ、10代の子どもたちから成る「義勇団」が結成されている。学校教育の指導要綱も改訂され、祖国防衛が強調されている。 要するに、ロシアの子どもたちは戦争の準備を進めている。 ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、公立学校の軍国主義化が激しさを増している。自発的に愛国心が高まったからではなく、ロシア政府が後押ししているためだ。 力の入れようは半端ではない。ロシアのクラフツォフ教育相は先日、ロシア国内の学校や大学で1万近い「軍国愛国主義」クラブが設立され、25万人が活動に参加していると明らかにした。 こうしたクラブは多方面で展開