北朝鮮の金正恩総書記は、先月末の大雨、洪水により甚大な被害を受けた平安北道(ピョンアンブクト)義州(ウィジュ)郡を再び訪れたと、国営の朝鮮中央通信が10日、報じた。 その際に行った演説の中に、次のような一節がある。 しかし、厳しい所で苦労の多い水害地域の人民に何か一つでも助けになり、不便を少しでも軽減しようとして手配したことですから、何の心配もなくすっかり安心して任せてもいいだろうと思います。 この「厳しい所」、朝鮮語の原文では「険地」(ホムジ)となっているが、この単語は北朝鮮でめったに使われない韓国式の表現だ。 金正恩氏は、韓流の影響を受けて若者の言葉が韓国化するのを食い止めるために、「平壌文化語保護法」を制定して、韓国式表現の取り締まりを行っている。ところが、当の本人が韓国式の表現を使いまくっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。 (参考記事:「見てはいけな