シカゴ・カブスの本拠地リグレー・フィールドの観客席。今でも手動のスコアボードで、フェンスにはツタが絡まる(ツタでボール紛失は2塁打)。名物オーナーの「野球は太陽の下でやるものだ」との言葉で長らくナイターも無かったなど、球場運営の信念の塊のような、名ボールパークである。 ネクストバッターズサークルの選手が、手を伸ばせば届きそうな距離にいた。 死人が出るのではないか――。 それが、シカゴ・カブスが本拠地とするリグレー・フィールドで初めて野球観戦をしたときの感想だった。 というのも、内野フェンスは選手の腰ぐらいまでの高さしかない上に、ファウルゾーンはほとんどない。にもかかわらず、防球ネットはバックネット以外ないのだ。 原っぱにある超豪華な草野球場。そんな印象である。 メジャーの「広い空き地みたいな」球場は日本より安全なのか? リグレー・フィールドは、メジャー全30球団のホーム球場の中ではボストン