ファイル交換ソフト「Winny」のユーザーを狙った“暴露ウイルス”が引き起こす情報流出事故は以前から問題になっていたが、2006年2月に海上自衛隊の「秘」情報が流出していたことが発覚したのをきっかけに、3月には安倍晋三官房長官(当時)が会見でWinnyに言及するなど、2006年は“Winny流出”が世間一般に広く認知された年だったと言える。ここでは、本誌で2006年に取り上げたWinny流出関連の記事75本を月別でまとめた。 ※2005年以前のWinny流出事故および暴露ウイルス「Antinny」関連記事については、「本誌記事に見る“Winny流出”」をご覧ください。 ● 1月 富士通の顧客情報がWinny流出、コールセンタースタッフがウイルス感染(2006/1/13) 兵庫県養父市CATVの顧客情報がWinny流出、NISCの指摘で判明(2006/1/16) 三井住友海上の顧客情報など5
ファイル交換ソフト「Winny」の開発者である金子勇氏が著作権法違反幇助の罪に問われていたた裁判で、京都地方裁判所は13日、罰金150万円(求刑懲役1年)の有罪判決を言い渡した。金子氏は控訴する方針を表明しているため、裁判は今後も続く見込みだが、まずはここまでの経緯を本誌記事により振り返る。 今回の事件で正犯にあたるWinnyユーザー2名の逮捕に始まり、金子氏の逮捕・起訴、京都地裁における裁判・判決に至る流れに加えて、事件以前の「Winny 2」に関する記事や「幇助」の適用をめぐる議論、裁判と併行するかたちで登場した、Winnyの技術を応用したというP2P型コンテンツ配信システム「SkeedCast」についての記事もリストアップした。 また、今年に入ってからはWinnyによる情報漏洩事故が多発しているほか、Winnyに脆弱性があることも報告されている。Winny開発者の裁判が、これらの問題
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