大河ドラマ『真田丸』がスタート、主人公は日本史でも屈指の人気者・真田信繁(幸村)とあって、滑り出しは上々だ。真田の前に立ちふさがるのは後の将軍・徳川家康。そんな両家の子孫が語りつくした。 生き残るのに必死だった 司会・山本博文(東大史料編纂所教授、以下山本) 本日は、NHK大河ドラマ『真田丸』のスタートを記念して、信州松代・真田家ご当主の真田幸俊さん、徳川宗家(将軍家)19代の徳川家広さんに対談をお願いします。お二人とも、昨年から今年にかけてご先祖関連の行事でお忙しいのではないですか。 徳川 私は'15年は「徳川家康公没後400年」ということで、日本全国の東照宮に呼ばれて忙しくしていました。 真田 私もこうした取材とかイベントですとかで家を空けることも多くなりました。 山本 まず、『真田丸』の時代背景を説明しましょう。ドラマの主人公になる真田信繁は、滅びゆく豊臣家に最後まで味方し、敵の徳川