「だから私は、君の膵臓を食べたい」 住野よる『君の膵臓をたべたい』双葉社, 2015, pp.7 皆さんは、小説『君の膵臓を食べたい』を読んだことはありますか? 実写映画化やアニメ映画化もされているので、映像コンテンツとして親しみがあるという人も結構いるかもしれませんね。僕もそうだったのですが、皆さんもあのタイトル、目を引く衝撃的な、ともすればカニバリズム的に捉えられてしまいそうなタイトルを初めて見たときに驚いたのではないでしょうか。ただ、あのタイトルには意味があって 「肝臓が悪かったら肝臓を食べて、胃が悪かったら胃を食べてって、そうしたら病気が治るって信じられてたらしいよ。だから私は、君の膵臓を食べたい」 住野よる『君の膵臓をたべたい』双葉社, 2015, pp.7 「死ぬ前に、君の爪の垢でも煎じて飲みたいな。 って書いてから、気づいたよ。 そんなありふれた言葉じゃ駄目だよね。私と君との