握力計で測定した筋力の低下は、死亡リスクを反映するようだ。 カナダのマクマスター大学を中心とした研究グループが、ランセット誌で2015年5月13日に報告した。 17カ国で検証 握力の測定値は生存に関係してくるのか。 研究グループは17カ国の家庭を対象として、握力を測定する試験を実施して、4.0年間を中心とした期間にわたる追跡を実施。原因を問わない死亡、心臓や血管の病気による死亡、心臓や血管の病気とは関わりのない原因による死亡の発生を調査。 そのほか病気やけがなどの発生も調べた。調べた項目は、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、がん、肺炎など。 低下幅が大きくなるほど その結果、握力の低下幅が大きくなるほど、原因を問わない死亡率は高まると分かった。握力が5kg減少するごとに危険度は16%高まっていた。 同じように、5kg握力が低下するごとに、心臓や血管の病気による死亡の危険度は17%増加、心臓