2年前から行方が分からなくなっていた埼玉県朝霞市の女子生徒とみられる女の子が、27日午後、東京・中野区で保護され、警察が確認を急ぐとともにこれまでのいきさつを調べています。
小説を書く人工知能の開発を目指す研究プロジェクトの報告会が21日、東京で開かれ、実際に人工知能を使って書かれた小説が紹介されました。 21日に東京・港区で開かれた報告会には、プロジェクトに参加する人工知能の研究者らおよそ150人が参加しました。 報告会では、プロジェクトを統括する公立はこだて未来大学の松原仁教授が現状を紹介し、人工知能を使って書いたショートショート4作品を星新一さんにちなんだ文学賞、「星新一賞」に応募したところ、受賞はならなかったものの一部が一次選考を通過したことを明らかにしました。 松原教授は「一次選考を通過したことは快挙だ」としながらも、「現在の人工知能ではあらかじめストーリーを決めるなど人間の手助けが必要な部分が多く今後、さらに研究が必要だ」と述べました。 また、応募作に使われた人工知能を開発した名古屋大学の佐藤理史教授は、「人工知能が一から小説を書いたと言い切れるま
古代エジプトのツタンカーメン王の墓で、日本の技術者が行ったレーダー調査の結果、これまで見つかっていなかった2つの部屋が存在することがほぼ確実となり、「伝説の美女」と呼ばれる王妃がここに埋葬されているのか、世界の考古学者の注目が集まっています。 その分析結果についてエジプトのダマティ考古相が17日、記者会見し、これまで見つかっていなかった2つの部屋があることがほぼ確実で、さらに部屋の中からは、金属や有機物の反応があったと発表しました。 イギリスの考古学者は、去年、空洞は隠し部屋で、その中にはツタンカーメン王の義理の母とされ「伝説の美女」と呼ばれる王妃ネフェルティティのミイラが中に残されている可能性があるとする学説を発表しています。 ダマティ考古相によりますと、現場では今月末にレーダーを使ったさらに詳しい調査が行われるということで、「伝説の美女」が埋葬されているとする学説が裏付けられるのか、世
ヒトのiPS細胞から大きさが数ミリの”ミニ肝臓”を作り出す研究を進めている横浜市立大学の研究グループが、本物の肝臓と同じレベルで有害物質を処理することができる従来よりも高性能の”ミニ肝臓”を作り出すことに成功しました。 グループでは今回、新たに肝臓の中を走る血管の細胞などもiPS細胞から作って、ミニ肝臓を作り出したところ、人体にとって有毒なアンモニアを無害な物質に変える機能がヒトの肝臓の細胞と同じレベルに高まったほか、アルブミンと呼ばれる血液中のタンパク質を作り出す機能もこれまでの2倍になるなど、大幅に機能を高めることに成功したということです。 グループでは、平成31年度にも重い肝臓病の患者への臨床研究を始める計画で、谷口教授は「実際の治療に向け大きく前進したと言える。iPS細胞は腫瘍を作るリスクも指摘されているので、そのリスクをどのようにコントロールしていくか、さらに研究を進めたい」と話
子どもが保育園に入れなかった不満を匿名で書き込んだブログをきっかけに、待機児童問題を巡る議論が活発になっていることを受けて、自民・公明両党の幹部は、待機児童の解消に向けて、引き続き対策を進めていく考えを強調しました。 これについて、自民党の谷垣幹事長は記者会見で、「ネット上の匿名のものは扱い方が難しい」とする一方で、「待機児童の問題にしっかりした対策が必要だというのは当然だ。いろいろな問題に対し一つ一つ手を打っていく必要がある」と述べました。 また、公明党の山口代表も「いろいろな人のブログに逐一反応するのはいかがかと思うが、感情的な反応や懸念などには、冷静に真摯(しんし)に受け止めて対応していく必要がある」と述べました。そのうえで、山口氏は「われわれの政権は、待機児童解消の手だてを本格的に取っている。短期間で結果が出ない場合もあるが、以前と比べれば着実に受け皿は増えており、今後も精力的に推
ことしの春闘で、食品大手の「味の素」は、来年4月から基本給を変えずに、所定労働時間を1日当たり20分減らすことで労使が合意する見通しとなり、ワークライフバランスの推進と実質的なベースアップの両立を図る異例の取り組みとなりそうです。 しかし、味の素の労働組合によりますと、ことしの春闘では、組合員から労働時間の短縮を含めたワークライフバランスの推進を優先してほしいという声が強く出されたことから、経営側に対し、ベアではなく労働時間の短縮を要求したということです。 これに対し経営側は、基本給は変えずに来年4月から1日の所定労働時間を現在の7時間35分から7時間15分に20分減らすことを回答し、近く労使が正式に合意する見通しとなりました。 会社では、所定労働時間は年間80時間削減され時間当たりの賃金が上がることで、実質的に月1万4000円以上のベアに相当するとしています。会社では、労働時間を短縮した
従業員にいわゆる「サービス残業」をさせたとして、労働基準監督署の指導を受け、100万円以上の残業代を支払った企業は、昨年度、全国でおよそ1300社になり対象になった従業員は過去最も多い20万人余りに上りました。 前の年に比べて88社減りましたが、大手企業が労務管理システムの不備で残業代の一部を一律に支払っていないケースがあったことなどから、対象になった従業員は20万3507人と調査を始めた平成14年以降で最も多くなりました。 未払いとなっていた残業代は合わせて142億4576万円に上り、なかには14億円余りの残業代を支払っていなかった企業もありました。 厚生労働省は「残業代の未払いはあってはならないことで、指導を徹底していきたい」としています。
愛知県で91歳の認知症の男性が電車にはねられて死亡した事故の賠償責任が家族にあるかどうかが争われた裁判で、最高裁判所は男性の妻に賠償を命じた2審の判決を取り消し、JRの訴えを退ける判決を言い渡しました。判決の詳しい理由はまだ明らかになっていませんが、今回のケースでは家族に賠償の責任はないと判断したものとみられます。今回の裁判では高齢化が進む中、認知症の人が起こした事故の責任を家族がどこまで負うべきなのか、最高裁の判断が注目されていました。
政府は、地方創生に向けた国の機関の地方移転を巡り、定員が230人余りの文化庁について、誘致を希望していた京都府に数年以内に、全面的に移転する方針を固めました。 それによりますと、定員が230人余りの文化庁について、一部の事務に関わる部署を除き、誘致を希望していた京都府に、数年以内に、全面的に移転するとして、関係省庁による「移転協議会」を新たに設け、移転の時期や費用の検討を進めるとしています。 また、徳島県が求めていた消費者庁や、和歌山県が希望していた総務省の統計局については、一部の職員が現地で業務を行う実証実験などを行ったうえで、ことし8月末までに結論を得ることを目指すとしています。 一方、大阪府が求めていた中小企業庁や、北海道や兵庫県が希望していた観光庁は移転せず、地方の経済産業局や運輸局の機能を強化するとしています。 政府は与党と調整したうえで、この方針案を来月、「まち・ひと・しごと創
日本映画の巨匠、黒澤明監督の代表作、映画「七人の侍」が、今のハイビジョンより鮮明な画質となる4Kで修復され、23日、関係者に公開されました。 「七人の侍」のフィルムは公開から60年余りたち、劣化が進んでいることから、映画会社の東宝などがデジタル技術を使って4Kの高画質で修復を行っていました。 23日、東京・調布市で修復が終わったばかりの映像が、初めて映画会社の関係者などに公開されました。 今回の修復では全部で30万コマある映画をすべてデジタルデータに変換し、1コマずつ確認しながら欠けた部分や汚れなどを取り除いたということで、修復にはおよそ半年かかったということです。 修復された映像は輪郭が鮮明になり、フィルムの劣化のため全体的に白っぽくなっていたシーンも黒色が引き締まり、白黒映画の本来の色が再現されています。 修復作業に当たった東京現像所の加藤良則さんは、「人気の作品なので、同時代のほかの
心筋梗塞などで心停止状態になった患者に水素ガスを吸わせることで、寝たきりになるなどの後遺症を減らそうという臨床研究を慶応大学病院など全国12の医療機関が始めることになりました。効果が確認できれば、早ければ3年後には医療現場で広く行えるようにしたいとしています。 全国12の医療機関です。 国内では毎年13万人が心停止状態になり病院に運ばれていますが、回復しても脳細胞がダメージを受け、寝たきりになったりことばが十分に話せなくなるなどの後遺症が残るケースが少なくありません。 水素には細胞が死ぬのを抑える効果があり、慶応大学のグループはこれまで、ねずみを使った実験で心停止後の生存率を38%から71%に高め、脳細胞へのダメージも減らせることを確認しています。 臨床研究では今後2年間にわたって、心停止状態となった患者180人に18時間、水素ガスを吸わせ安全性と効果を確認することにしています。効果が確認
2月は、子どもたちが、この春から認可保育園に入園できるかどうか、自治体から発表される時期です。子どもを保育園に預けられなかったという人のブログの書き込みをきっかけに、インターネット上には、子どもを保育園に入れるための活動=“保活”の実態を伝える声が多く寄せられています。保育を巡る現状は。 「保育園落ちた日本死ね!!!」 2月15日に書き込まれたある投稿。 「昨日見事に保育園落ちたわ」 「どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ」 子どもを保育園に預けられなかったことを過激なことばでつづった投稿に、ネット上には賛否の声が寄せられました。 背景にあるのが、深刻な待機児童の問題です。厚生労働省によりますと、全国の待機児童の数は、去年4月1日の時点で2万3167人。5年ぶりに増加しました。 首都圏を中心とした園児の保護者でつくる「保育園を考える親の会」には、子どもを保育園に預けられないという人から
平成15年、前橋市のスナックで客など4人が射殺された事件で、死刑が確定した元暴力団会長が、おととし、過去の殺人を告白する文書を警視庁に送っていたことが分かり、警視庁は関係者から話を聴くなどして慎重に捜査しています。 警視庁や関係者によりますと、文書はおととし9月に届き、この中で、元会長は、平成10年ごろ、知り合いの男性の首を絞めて殺害したあと、配下の暴力団組員に命じて遺体を遺棄したなどと記しているということです。この男性は、過去の共済組合を巡る大型詐欺事件を巡って国会で証人喚問された人物で、警視庁によりますと、平成10年ごろに行方が分からなくなり、親族が捜索願を出しているということです。 警視庁は、行方不明の男性に関連していることから、元会長からの文書を基に、関係者から話を聴くなどして慎重に捜査しています。
乗客乗員15人が死亡した長野県軽井沢町のバス事故で、NHKは、事故を起こしたバスの車内を写した写真を入手しました。写真からは天井や車体の側面が激しく押しつぶされ、車内空間が極めて狭くなっていたことが分かり、専門家は、国が基準を設けて車体の強度を高める必要があると指摘しています。 NHKは、今回、事故を起こしたバスの車内を写した複数の写真を入手しました。乗客がいた座席部分を写した写真では、立ち木と衝突した衝撃でバスの天井が「く」の字型に大きくへこみ、一部の座席が天井に押しつぶされて床に倒れているのが確認できます。天井全体も座席の真上まで迫り、車内空間が極めて狭くなっていたことが分かります。 別の写真では、窓ガラスが大きく割れ、複数の座席が完全に車外に露出した状態になっています。 また、運転席を写した写真では、速度計などの計器類は大きく壊れ、ハンドルが切断されているほか、座席右側の窓ガラスや車
子どもが誤って複数の磁石を飲み込み、体の中で腸などを挟みこんでくっついてしまい、手術をしたケースが、この5年間に少なくとも11件起きていたことが分かりました。アメリカやEUなどではおもちゃへの磁石の使用を制限するなどの対策が行われていて、専門家は「日本でも実態を把握するシステムを作り対策につなげる必要がある」と指摘しています。 その結果、誤飲した複数の磁石が体の中で腸などの壁を挟み込んだままくっついてしまい、開腹手術や内視鏡などで取り出したケースが、この5年間に全国で少なくとも11件起こっていたことが分かりました。幼い子どもがおもちゃなどに使われている小さな磁石を飲み込むケースが多く、中には腸が挟み込まれたため腸の壁に穴が開いて危険な状態になった子どももいました。 磁石の誤飲事故を巡っては、アメリカやEUでは子ども向けのおもちゃに強力な磁石を使うことが制限されているほか、最近は、レアアース
アインシュタインが「一般相対性理論」の中で、その存在を提唱した宇宙空間のゆがみが波となって伝わる現象、いわゆる「重力波」を初めて直接観測することに成功したと、アメリカを中心とした国際研究チームが発表しました。 重力波の観測は、ノーベル賞にも値する成果とも言われることから、今後は世界各国の科学者による観測データの検証が進められることになります。
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