日立製作所は25日、薄型テレビの国内販売を今秋をめどに終了すると発表した。日立は1950年代後半から自社ブランドのテレビを国内で販売し、近年は薄型テレビの「Wooo(ウー)」を扱ってきた。北米、アジアなど海外販売は続ける。 日立は2012年、海外メーカーとの競争激化で採算が悪化し、薄型テレビの国内生産を終了した。現在は他社に生産を委託し、日立系列の販売店などでウーを販売している。 日立は今後、国内家電販売でソニーとの連携を強化する。日立系列の販売店では10月中旬から、ウーの代わりにソニーの薄型テレビ「ブラビア」を扱う。今後、音響機器など、ソニー製品の扱いを増やすという。 日立とソニーはこれまでも、販売店での修理サービスなどで提携してきた。日立は「ソニーとの連携強化で競争力を高めたい」としている。