インターネットにファイルを流出させたとして、警視庁生活経済課などは著作権法違反の疑いで、東京都八王子市館町の無職、川嶋一洋容疑者(50)を逮捕した。同課によると、川嶋容疑者は「著作権法違反にあたるとは思わなかった」と容疑を否認している。ファイルには1月に流出が発覚した神奈川県立高の生徒約2千人分の個人情報も含まれていた。 逮捕容疑は昨年11月7日ごろ、自宅のパソコンでファイル交換ソフト「シェア」を使い、プログラミング言語に関する注意事項説明書のファイルを流出させ、大手コンピューター会社「日本IBM」(東京都港区)の著作権を侵害したとしている。 同課によると、注意事項説明書とともに、IBMが神奈川県教委の委託を受けて作成した県立高の授業料徴収システムに関するデータも流出。データには生徒約2千人分の名前や住所、授業料の振替口座などの個人情報が含まれていた。 県教委は1月、データ作成にかかわった