『逆転裁判』はこうして演出されていく! 2015年8月26日~28日の3日間、パシフィコ横浜にて開催される、日本最大級のゲーム開発者向けカンファレンス“CEDEC 2015”。ここでは、2日目に開催されたセッション“逆転裁判のスクリプトシステムによる実演を交えた3Dアドベンチャーの作り方”をリポートしていく。 セッションの講師は、カプコン第四開発部 プログラマー(アプリ)の木本雅博氏。『逆転裁判』シリーズにおける、スクリプト(簡易的なプログラムのこと)の作成方法に焦点を当てた内容だ。 本題に入る前に、木本氏の経歴と、『逆転裁判』の概要が紹介された。読者諸兄はご存じだと思うが、『逆転裁判』シリーズは弁護士を題材としたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは弁護士の立場となり、無実の罪で裁かれようとしている依頼人の無実を証明し、無罪を勝ち取ることが目的。タイトル通り、窮地からの“逆転”が熱い作品だ。