realsound.jp これ読んで、そういえば犬映画について考えをまとめとく機会を持っていなかったな、と思い出す。 メモ代わりに軽く整理しておきたい。このエントリは性質上、映画の展開のネタバレを孕みます。 最近の映画で「イヌが死ぬ話」といえば、『ジョン・ウィック』がまず挙がる。 引退した伝説の殺し屋ジョン・ウィックは亡き妻が遺した仔犬をチンピラに虐殺され、復讐を決意。ロシアン・マフィアをまるごと敵に回して大立ち回りを繰り広げる。あまりに殺しまくるので敵から「たかがイヌのためになんでここまで……」と突っ込まれる。 実のところ、チンピラが殺したのは「たかがイヌ」などではなく、「ジョン・ウィックの妻が遺したイヌ」であり、彼岸に旅だった妻(とその思い出)との架け橋となる存在だった。ともすればジョン・ウィックにとっては亡き妻そのものの象徴だったわけで、観客はそれをわかって観ているから「たかがイヌ」