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ブックマーク / www.webdoku.jp (15)

  • 【今週はこれを読め! SF編】天使が見える神経学者、偏執狂の諜報プロ、神聖なるドラッグの探索 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『迷宮の天使〈上〉 (創元SF文庫)』 ダリル・グレゴリイ,小野田 和子 東京創元社 2,866円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『迷宮の天使〈下〉 (創元SF文庫)』 ダリル・グレゴリイ,橋 輝幸,小野田 和子 東京創元社 2,866円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 子どものころは素朴に、科学思考が信仰や神秘体験を駆逐すると思っていた。合理と実証をつきつめれば神や霊は否定しうる、と。もちろん、実際はそんな単純ではない。科学思考と信仰はじゅうぶんに両立する。 『迷宮の天使』が面白いのは、信仰を心の問題ではなく、大脳の状態として扱っている点だ。主人公のライダ・ローズはかつては気鋭の神経科学者だったが、薬物「神聖(ヌミナス)」を過剰摂取して以来、天使ドクター・グロリアが見え

    【今週はこれを読め! SF編】天使が見える神経学者、偏執狂の諜報プロ、神聖なるドラッグの探索 - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 作家の読書道 第178回:宮内悠介さん|作家の読書道|WEB本の雑誌

    『トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))』 フィリパ・ピアス 岩波書店 778円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)』 アーシュラ・K. ル=グウィン 岩波書店 778円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『きょうも上天気 SF短編傑作選 (角川文庫)』 フィリップ・K・ディック,カート・ヴォネガット・ジュニア,他 角川書店(角川グループパブリッシング) 26,550円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『魁!!男塾 第1巻』 宮下あきら サード・ライン 商品を購入する Amazon ――最初に確認なんですが、宮内さんは東京で生まれて幼少期はアメリカだったのですよね。

    作家の読書道 第178回:宮内悠介さん|作家の読書道|WEB本の雑誌
  • 「21世紀のSFベスト」牧眞司が偏愛で選んだ100冊 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    決定版の「21世紀のSFベスト100」は〈の雑誌〉2015年11月号をごらんください。 鏡明、大森望の両氏にぼくを加え、目利きとは名ばかりの乱読と独断と適当をぶつけあって1位から100位まで並んだわけですが、その座談会に先立って各自が推薦作リストを用意しました。 鏡リストは〈の雑誌〉で鏡さんが毎年担当している「SFベスト10」(2001年度〜2014年度)から原著刊行が2001年以降のものを抜きだしたもの。大森リストは大森さんの著作『21世紀SF1000』の「21世紀SF推薦作100」リストと〈の雑誌〉の常設書評「新刊めったくたガイド」(2011年1月号〜2015年9月号)の★★★★☆以上作品をあわせて、原著刊行が2001年以降のものを抜きだしたものです。そういう意味では、おふたりのリストはすでに公開されているわけです。 ぼくはそういう元手がないもので、えいやっとワガママな「21世紀

    「21世紀のSFベスト」牧眞司が偏愛で選んだ100冊 - 牧眞司|WEB本の雑誌
    Lian
    Lian 2015/10/19
  • 【今週はこれを読め! SF編】ドラッグ天国、ディストピア地獄、幻覚と現実のはざまの泰平ヨン - 牧眞司|WEB本の雑誌

    《泰平ヨン》シリーズの三冊目にして初めての長篇。主人公の今度の行き先は、不思議と不可解に満ちた宇宙ではなく、地球の人口問題をテーマにした未来学会議が開催されるコスタリカだ。あまり乗り気ではなかったヨンだが、畏友タラントガ教授から「君が適任者」と言われたら断れない。 到着したコスタリカはずいぶんキナ臭い。ホテルの部屋には鉄の棒や、擬装用ケープ、登山に使うロープの束が備えられており、ドアには「この部屋には爆弾がないことを保証します」との札がかかっている。会議一日目の朝には、過激派がアメリカ大使館から領事と職員を誘拐し、政治犯を釈放しないと人質を切り刻むと脅迫する。 会議の場所は高級ホテルだが、参加者たちも無事ではいられない。水道水のなかに仕込まれたクスリのおかげで無闇な多幸感に襲われててんやわんや。同じ会場で開催中の解放文学会議(参加者には近親相姦を呼びかける文書を公開している連中も)と交錯す

    【今週はこれを読め! SF編】ドラッグ天国、ディストピア地獄、幻覚と現実のはざまの泰平ヨン - 牧眞司|WEB本の雑誌
    Lian
    Lian 2015/05/27
  • 火星ひとりぼっち。希望ちょっぴりジャガイモたっぷり - 牧眞司|WEB本の雑誌

    宇宙飛行士マーク・ワトニーは、火星にひとり取り残されてしまった。 新人作家ウィアーが2014年に出版した(それ以前にウェブ公開とオーディオブック版がある)この話題作は、SF版ロビンソン・クルーソーだ。 ロビンソンと聞くとつい「ルララ〜宇宙の風に乗る〜ぅ」と口ずさんでしまうが、そんな悠長な状況ではない。風は風でもこちらは強烈な砂嵐だ。折れたアンテナがスペーススーツを貫いて、マークの脇腹にぶっすり。あまりの激痛に気を失っているうちに、ほかのクルーたちは彼が死んだと早合点して(バイオモニターがフラットになったため)、さっさと帰還の途についてしまう。マークの事故で火星ヤバいと焦ったわけだ。 マークの脇腹の傷は重症ではなかったが、事態はかなり深刻だ。まずアンテナが壊れているので、地球へ連絡ができない。約四年後には次の火星探査隊がやってくるはずだが、どう考えても物資もインフラもそれまで持たない。マーク

    火星ひとりぼっち。希望ちょっぴりジャガイモたっぷり - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 【今週はこれを読め! SF編】先端技術ガジェットを梃子にして、切実な人生や欲望の問題へアプローチする - 牧眞司|WEB本の雑誌

    21世紀開幕とともに作家活動をはじめた長谷敏司だが、格SFで頭角をあらわしたのは2009年発表の長篇『あなたのための物語』からだ。それに続く『BEATLESS』で、ぼくは度肝を抜かれた。ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』をはじめSFはさまざまな人造美女を描いてきたが、この作品はその系譜の最先端に位置する。新しい時代の小説というだけではない。テーマへ数段深く切りこみ独自の認識に到達している。そのテーマとは、文学的には「人形(ひとがた)との恋」であり、思弁の命題ならば「哲学的ゾンビとの相思は可能か?」だ。 作品のたたずまいに即してみれば、『BEATLESS』は『セイバーマリオネット』から『機巧少女(マシンドール)は傷つかない』に至るアニメ/ラノベの流れのなかにある。このカテゴリの多くの作品は----"ことごとくが"と言いたいところだが、ぼくこの分野は不案内なので----、人造美少女はデフォ

  • 文字の食卓 - 本の雑誌社の最新刊|WEB本の雑誌

    の雑誌社10月の新刊は、多くの好きの間で愛読されているウェブサイト「文字の卓」の待望の書籍化です。 ためし読みはこちら!(PDFファイルが開きます。書体掲載ページに掲げている年数及び出版社名は、複写した書籍の発行年、出版社名です) 著者 正木香子さんのインタビュー公開中! 昨今、加速度をつけ急激にDTPに取って変わられ消えていく「写植書体」を、使用された名文とともに紹介する「文字と言葉をめぐる読書エッセイ」です。 石井細明朝、中ゴシック、太ゴシック、ゴナ、ナール、タイポス、淡古印、蘭明朝......。戦後の印刷文化を支えてきた最も重要な道具である「写植書体」。その種類は数十をかぞえ、使用用途は日語の印刷にかかわるすべて、雑誌、書籍、漫画はいうにおよばず、商品のパッケージ、テレビ放送のテロップなどあらゆる分野に渡りました。 読む者の「目」を意識した洗練された文字デザイン。『文字の

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    Lian 2013/10/10
  • サンリオ文庫Aシリーズ(文学)リスト - 牧眞司|WEB本の雑誌

    の雑誌10月号「サンリオSF文庫全リスト!」に合わせて、サンリオSF文庫と関連の深いサンリオ文庫Aシリーズ(文学)のリストを掲載します。 ※リスト中の作者名・作品名はサンリオ表記に準拠 ★----サンリオ文庫Aシリーズ(文学)----★ ●ガルシア=マルケス〔Gabriel Garcia Marquez/1927- ,コロンビア〕 A/1a『エレンディラ』(短篇集)[鼓直・木村榮一訳](1983年10月30日)○面白い! >>再刊/ちくま文庫(1988年) ●カート・ヴォネガット〔Kurt Vonnegut/1922-2007,米〕 A/2a『ヴォネガット、大いに語る』(エッセイ集)[飛田茂雄訳](1984年3月30日)○面白い! >>再刊/ハヤカワ文庫NF(1988年)→ハヤカワ文庫SF(2008年) ●アントニイ・バージェス〔Anthony Burgess/1917-1993,英〕

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    Lian 2013/09/12
    こんなシリーズあったんだ
  • 本の雑誌2012年10月 二枚もり茄子のっけ号 No.352|今月の本の雑誌

    国書刊行会といえば、幻想文学に未来の文学! なのに、どうして「国書」刊行会なのか。どうして高くて厚くて立派なをばしばし出すのか。死のロードとはいったい何なのか! というわけでの雑誌10月号は国書刊行会の謎と真実に迫る大特集。高橋良平を魅惑する内容見の数々に、藤原編集室による創世記からの歴史、松村幹彦の「バベルの図書館」いま昔、さらに五人の国書ファンが熱望する出してほしいを挟んで、おなじみ誌おじさん三人組が板橋区志村坂上の国書刊行会を上がったり下りたり、大騒ぎの24ページ。おっと忘れちゃいけない、伝説のナガシマシゲオインタビューもあるぞ、の超弩級特集だ! 新刊めったくたガイドは、杉江松恋がニック・ダイベックが描く胸に迫る青春小説をイチ押しすれば、佐久間文子が"無分別"な作家が聞く苦痛と悪夢の声に仰天! 大森望がついに出た、伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』に五つ星をつければ、酒井貞道は

    本の雑誌2012年10月 二枚もり茄子のっけ号 No.352|今月の本の雑誌
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    Lian 2012/09/04
  • 円城塔『道化師の蝶』攻略ガイド - 大森望|WEB本の雑誌

    第146回芥川賞をめでたく(当欄の予想を覆して)受賞した円城塔『道化師の蝶』が、同じ〈群像〉初出の中編「松ノ枝の記」を加えて単行化。予定を1カ月近く早めて、1月26日に発売された。 選考委員の黒井千次氏が「2回読んだが2回とも途中で寝た」と告白したり、ニコ生ブンガク解説委員のペリー荻野氏が「4回読もうとしたけど読めなかった」と述懐したり、なんだか難解で前衛的(!)でSFチック(!!)で筋がない小説だと思われている節があるんですが、全然そんなことはありません。 しかし、睡眠薬としての効果はともかくとして、狐につままれたような気分を味わう読者がけっこういるのは事実らしい。そこで、どうしても多少の道案内がないと不安でしょうがないという読者のために、当欄で勝手にガイドする。ごくあたりまえのことしか言わないうえに、もしまちがってても責任はとりませんのでそのつもりで。 さて「道化師の蝶」がどういう話

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    Lian 2012/01/27
    やっぱSFというよりかは幻想文学だよなー
  • 出版営業ってどんな仕事? - 本の雑誌特派員|WEB本の雑誌

    Lian
    Lian 2011/09/07
  • 水嶋ヒロ『KAGEROU』最速(?)レビュー - 大森望|WEB本の雑誌

    第5回ポプラ社小説大賞を受賞した齋藤智浩のデビュー長編『KAGEROU』が12月15日午前0時から販売開始。青山ブックセンター六木店はじめ、終夜営業の書店にはワイドショーの撮影クルーが詰めかけ、村上春樹『1Q84 BOOK3』発売時以来の大騒ぎとなった。 人気俳優・水嶋ヒロの処女長編とあって、同書は発売前から話題が沸騰。刷り部数は、すでに4刷43万部に達している。歩安入帳の責任販売制(返品時には掛け率が低くなるため、売れ残った場合には一定のリスクがある)で各書店からの予約注文を積み上げた結果らしいが、新人の小説デビュー作としては記録的な数字だ。 小説の中身は、予想に反して、40歳の中年ダメ男が主人公の脱力系ドタバタコメディ。帯裏の内容紹介、 "廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。/「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。/そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服

    水嶋ヒロ『KAGEROU』最速(?)レビュー - 大森望|WEB本の雑誌
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    Lian 2010/12/15
  • 「ゼロ年代SF100」(大森望選) - NEWS本の雑誌

    ■国内SF 秋山瑞人『の地球儀』電撃文庫 秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏』電撃文庫 東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』新潮社 有川浩『空の中』角川文庫 池上永一『シャングリ・ラ』角川文庫 石黒達昌『冬至草』早川書房 伊藤計劃『虐殺器官』ハヤカワ文庫JA 伊藤計劃『ハーモニー』早川書房 伊藤計劃『伊藤計劃記録』早川書房 上橋菜穂子『獣の奏者』講談社文庫 冲方丁『マルドゥック・スクランブル』ハヤカワ文庫JA 円城塔『Self-Reference ENGINE』ハヤカワ文庫JA 円城塔『Boy's Surface』早川書房 小川一水『老ヴォールの惑星』ハヤカワ文庫JA 小川一水『天冥の標』ハヤカワ文庫JA 奥泉光『鳥類学者のファンタジア』集英社文庫 恩田陸『月の裏側』幻冬舎文庫 恩田陸『ねじの回転』集英社文庫 小林泰三『海を見る人』ハヤカワ文庫JA 小林泰三『目を擦る女』ハヤカワ文庫JA 梶

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    Lian 2010/11/27
  • 作家の読書道: 第99回:冲方丁さん | WEB本の雑誌

    『デイリーコンサイス英和・和英辞典』 三省堂 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『パイナップルARMY (Operation 1) (小学館文庫)』 工藤 かずや 小学館 627円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『狼王ロボ シートン動物記 (シートン動物記) (集英社文庫)』 アーネスト・T・シートン 集英社 464円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『情報取得中』 商品を購入する Amazon 『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.1 [DVD]』 バンダイビジュアル 商品を購入する Amazon LawsonHMV ――お生まれは岐阜だそうですが、幼少期は海外で過ごされたとか。 冲方:岐阜で生まれて千葉

    作家の読書道: 第99回:冲方丁さん | WEB本の雑誌
    Lian
    Lian 2010/03/24
  • 作家の読書道 第101回:円城塔さん|作家の読書道|WEB本の雑誌

    『カメレオンの呪文―魔法の国ザンス1 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)』 ピアズ・アンソニイ 早川書房 929円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『トリフィド時代―人植物の恐怖 (創元SF文庫)』 ジョン・ウィンダム 東京創元社 1,015円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto 『ロードス島戦記―灰色の魔女 (角川文庫―スニーカー文庫)』 水野 良 角川書店 商品を購入する Amazon HonyaClub LawsonHMV honto ――古い読書の記憶といいますと...。 円城:あんまりないんですよ。記憶が(笑)。小学生の頃ですよね。高学年くらいになるとを読んでいたはずなんですが、最初はファンタジーものが多かったと思います。よく思い出せないんですけれど、

    作家の読書道 第101回:円城塔さん|作家の読書道|WEB本の雑誌
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